決算を発表する楽天の穂坂雅之副会長

 楽天は来年4月にグループ内組織を再編する。楽天を分割会社とする吸収分割方式により、現在、楽天が展開する①インターネットサービス、②金融、③モバイル――の各事業をそれぞれ楽天の子会社に承継させる。これにより、楽天はID、ポイント、データ、ブランドを扱う企業になって、その下で各子会社が統一IDを使ってさまざまなサービスを提供する体制に移行する。

 インターネットサービスは同事業を扱う大宗を完全子会社である第二犬鷲に承継させ、社名を楽天イーコマース(仮称)に変更する。フィンテック(金融)事業は楽天銀行や楽天証券、あるいは楽天生命や楽天損保、楽天少額短期保険などを傘下に持つ中間持ち株会社である楽天インシュアランスホールディングス(HD)などの株式を完全子会社である楽天カードに集約し、承継させる。またMVNO(仮想移動体通信事業者)事業などを完全子会社である楽天モバイルネットワークに承継させる。

 

「2年前から11カンパニーでやってきた。新しいサービスも出てきて投資判断などきめ細かくジャッジする必要も出てきたので、会社を分離して柔軟に運営していく」(穂坂雅之代表取締役副会長執行役員)という。

 楽天の2018年1~6月期決算(国際会計基準)は売上収益5121億6100万円(前期比16.4%増)、営業利益896億7000万円(同30.7%増)と2桁の増収増益となった。

 4~6月期は売上収益2703億円(同18.5%増)、営業利益616億円(同118.3%増)と増収大幅増益。うち国内EC(電子商取引)は売上収益1015億円(同6.8%増)、営業利益148億円(同19.1%減)と増収減益。インターネットサービスセグメントでは売上収益1890億円(同15.8%増)、営業利益389億円(同159.3%増)と増収大幅増益だった。

 フィンテックセグメントでは売上収益1052億円(同28.2%増)、営業利益240億円(同31.5%増)と大幅増収増益だった。