撮影/杉田容子

 料飲稲門会主催経営セミナー、楽コーポレーション代表の宇野隆史氏の講演に続き、宇野氏を囲んで早稲田大学OBで飲食業の実務家5人とのパネルディスカションを行った。ここでは、それぞれの経営の日常から実利的な質問とアドバイスが展開された。

湯澤剛氏(株式会社湯佐和代表取締役)/パネラー 1987年法学部卒業。神奈川県の大船を中心に海鮮居酒屋を13店舗経営。近郊の三浦漁港から鮮魚を、地元生産者より農産品を直接仕入れて、地元密着型で経営をしている、大学卒業後、キリンビール株式会社に入社。父が突然亡くなったことがきっかけとなり、父が創業した会社を1999年1月より事業継承することになったが、父は40億円の借金をつくっており、それを16年かけて返済を終えた。この奮闘ストーリーは自著『ある日突然借金40億円を背負う――それでも人生は何とかなる』に詳しくまとめられている。
大藪由一郎氏(一滴グループ株式会社代表取締役)/パネラー 1992年政治経済学部卒業。建築関連の業界で働いていたが、1999年1月に義弟、実弟の3人で東京・西新宿に「創作うどん 一滴八銭屋」新宿本店を創業。「自分たちが行きたくなる店を作る。」をコンセプトに新事業や店舗展開を行う。後、2人の弟はそれぞれ独立。2015年4月より新卒採用、2018年4月に株式会社に組織変更、現在3店舗を擁する。
中村志郎氏(有限会社フュゼ代表取締役)/パネラー 1995年政治経済学部卒業。大手鉄鋼関連会社に勤務していたが、勤務先であった神戸で阪神淡路大震災を経験したことで、「人生は一度きり」ということに目覚め飲食店で起業。その後「それぞれの店長が自分の出したい立地に、営業したい業種で出店する」という方針によって6店舗を展開。今後は無理な展開を行わず、店長に年収や労働時間を自分で考えさせた上での経営をしていく方針。
志村一篤氏(アレテー株式会社代表取締役)/パネラー 2010年人間科学部卒業。高校卒業後に進学した大学を中退した後、渡米し飲食業に出会う。その後、ジャマイカ、日本で飲食店・ホテル勤務を経験。単独で自転車日本縦断を行う。2012年4月に飲食業で起業。さらに2016年9月に出店し、現在2店舗を展開。
渡邉真祐氏(株式会社テンプルボーイ代表取締役)/パネラー 2001年教育学部卒業。2001年オリジン東秀株式会社に入社、2004年キッチンカーの株式会社ワークストア・トウキョウドゥ入社。2010年にカフェで起業。2012年東京・神田に「東京オーブン」をオープン。頑張る生産者と東京の消費者の懸け橋になることでお客さま、従業員、生産者、その街にとって「無くてはならない」存在になる――ということをミッションに掲げて、現在3店舗を展開。
竹田クニ(株式会社ケイノーツ代表取締役)/コーディネーター 1988年商学部卒業。株式会社リクルート入社。人材系事業で営業マネージャー、静岡支社長、長野支社長、国内旅行カンパニー(じゃらん)営業部長、「ホットペーパーグルメリサーチセンター」立ち上げ、センター長、リクルートホールディングス中長期戦略コンピタンスマネジメント室を経験。2016年に外食産業のマーケティングコンサルティングを手掛けるケイノーツを設立。