喉を大切にしなければいけない歌手にもかかわらず、鈴木亜美さんが「私の体は98%のカプサイシンと2%の水でできている!」とイベントで激辛愛を公言して話題を振りまいている。

 こうした熱烈なファンにも支えられつつ、今年の激辛市場も猛暑と比例して熱く盛り上がっているわけだが、そんな中、コンビニでも大手各社が次々と激辛の限定商品を発売している。

 誰もが利用するコンビニで激辛商品が増えているという事実は、激辛がマニアのものから完全に一般のマス商品として市民権を得た証拠といっても過言ではなく、激辛がブームから市場に定着した段階になったといっていいだろう。

蒙古タンメン中本「汁なし麻辛麺」が異常な人気

 コンビニでの激辛商品の走りは、1984年の湖池屋の『カラムーチョ』で、コンビニの歴史とともに市場認知を形成した。その後、2003年には東ハトが倒産からの起死回生を果たすきっかけとなった『暴君ハバネロ』が発売からわずか8カ月で2000万袋を販売し、激辛商品の礎を築いた。

 今年は、昭和43年創業の激辛ラーメン屋「蒙古タンメン中本」がセブン‐イレブンとコラボして店頭をにぎわせている。

 カップラーメンとお菓子が各2種類販売になって、スナック菓子・スープなど複数の商品が人気だが、そんな中でも6月中旬に発売した冷凍食品の「汁なし麻辛麺」が大ヒット。いつも買物に行く店舗のオーナーに聞くと、「販売直後から発注上限が3個となり、このところは入荷がストップしている」との異常な人気商品となっている。

 また、別のセブン‐イレブンの店舗に行ったところ、店頭からはコラボのスナック菓子や即席麺の一部分も姿を消し初めていた。

 蒙古タンメン中本の東池袋店に行ってみたら、セブン‐イレブンとの相乗効果もあるのか、13時半とランチ時間をずらしたにもかかわらず、20分待ち。しかも、22席あるうち、1人で食べている女性が4人もいて、人気の多様化と客層の広がりが見てとれた。