焼肉きんぐが郊外焼き肉店を「食べ放題」に転換した!

 ここで、もう1つの事件、「食べ放題」の話に移ります。

焼肉きんぐはアラカルトも受け付けるが99%は食べ放題

 食べ放題業態の焼肉きんぐはこの3月末で212店舗、4月から7月までに6店舗をオープンするなど勢いは衰えず、同社は全国で350店舗は展開できると予測しています。

 既存の焼き肉チェーンでも、ほとんどが食べ放題メニューを導入していますが、焼肉きんぐのように、アラカルト比率が1%に満たない、食べ放題「専門」の業態は、「江戸一」が経営する「すたみな太郎」157店舗(18年6月末)を除いて、大手では他にありません。

安楽亭は格安の大皿セットを売りにしてきたが近年は「食べ放題」を前面に出している

 ただし、すたみな太郎は、焼き肉の他に「寿司」もメインにし、焼肉きんぐが、オーダーバイキング(テーブルまで運んでもらう形式)であるのに対して、こちらはセルフバイキング(自分で皿を持って取りにいく形式)となります。

 需要が高まる「食べ放題」。牛角、安楽亭、安安(124店舗、17年10月)、ワンカルビ(PREMIUM含む)(79店舗、18年6月末)、じゅうじゅうカルビ(69店舗、18年6月末)等々、アラカルトメニューと併用するチェーンは多いのですが、99%が食べ放題の店舗数3ケタのチェーンは焼肉きんぐのみとなります。

郊外型のアラカルト業態は過当競争で苦しんでいた

 焼肉きんぐのブランド展開は07年にスタート。当初は既存店(焼肉一番かるび)のリニューアルから始めました。そのころは、郊外のファミリー層を対象とした焼き肉店は過当競争に陥り、同社が展開する焼肉のアラカルト業態も巻き込まれます。

 そこで大胆にも、既存の40~50店舗を、食べ放題専門の店に業態転換し、競合店を突き放しにかかります。