ローカル多様化する日本市場

 湿度が高い亜熱帯モンスーン圏の華南系モンゴロイドたる日本人は“肌離れ”するドライな素材感やキモノの着流し感覚に近い“抜け”たフィットを好むなど、着装感覚は欧米とは根本から異なる。組み立てる時期が早過ぎて周回遅れになり着装感覚も異なる欧米トレンドに流されては売れるMDが組めるはずもない。自分の顧客層に特有の嗜好が季節とともにどう推移し、来シーズンの各季節では何が好まれそうか、今シーズンの推移を克明に検証して顧客ローカルに組み立てるべきではないか。 

 毎月の客層別スタイリング変化とブランド別売上げを比較して検証すると、欧米トレンドを追う外資アパレルチェーンは低迷を深め、欧米トレンドに流されたナショナルチェーンも苦戦する一方、顧客に密着してローカル対応するブランドやチェーンは着実に売上げを伸ばしている。17年以降の日本市場は急ピッチでローカル化しており、地域や客層で多様化している。周回遅れで顧客とすれ違う欧米トレンドに固執するメリットは見出せないのが実情だ。