気象庁が「1つの災害と認識している」と発表するほどの酷暑はコンビニに行く気すら失せるとの声も聞くが、極端な季節変動、特に夏の暑さはコンビニの売上げを大幅に伸長させる。

 コンビニ本部の店舗指導員は早くも今年の売上げはイレギュラーと考え、来年の売上げが今年を下回るのは間違いないないと、1年後の予算未達におびえているほどだ。

熱中症対策で大容量の飲料が販売絶好調

 そのコンビニで今夏、好調な商品はというと、まず挙げられるのが飲料系だ。

 

 熱中症対策での水分補給が叫ばれていることもあり、大容量の1.5L以上の飲料が前年比約120%(ローソン)。

 カウンター飲料でも、ローソン マチカフェの「メガシリーズ」(2杯分でお得なアイスコーヒーなど)も前年比約160%となっているが、これは国からの危機管理情報の発信がうまくいっている現れともいえるだろう。

 ただ、アイスコーヒーの販売にはコンビニの店舗側は注意が必要。筆者も店舗で残念な光景を見掛けた。シロップやミルクなどの消耗品が無くなり、販売停止になっていたのだ。消耗品の発注には細心の注意を払わなければチャンスロスになってしまい、売上げの機会損失が生まれてしまう。

販売休止になる冷凍ペットボトル商品が増える?

 アイスも売れるカテゴリーの1つ。気温が27℃を超えると一挙にアイスが売れ始め、30℃を超えるとかき氷などの氷菓が売れる。そのため、スーパーバイザーは気温に応じて、こうした商品の品揃えを増やせというのが指導ポイントになっている。

 実際、今年は35℃近い最高温度が多発したことで、アイスが前年比約120% 、氷菓が前年約140%(ローソン)と定説通りの売上状況。この記事を読んでコンビニのアイス売場を見ると、氷系の品揃えが増えていることが分かるはずだ。 

 

 ファミリーマートが得意とするカウンタードリンクでは、フレーバー氷やチョコ・アイスなどにミルクを入れてかき混ぜて飲むフラッペが前年の2倍売れるヒットとなり、Instagramを活用した販促も相成り、お客さまへの認知が急拡大しているようだ。

 冷凍ペットボトル飲料も好調。7月23日、猛暑で製造が追いつかなくなり、日本コカ・コーラのアクエリアス冷凍ペット490mlが北海道と沖縄以外で販売休止に追い込まれたが、その売上げはローソンで前年比170%、ファミリーマートで前年比160%と急伸。このままの酷暑が続けば、別の販売休止アイテムが出てくる可能性もあるという関係者の話もある。