何か取り組みを実施しようとすると、「目的、目標を明らかにしよう」と言う管理者がいます。実はこれ、目的と目標をごっちゃに考えているケースが多く、それぞれの意味を曖昧に捉えているため、取り組みが成功しない原因となっています。

 目的、目標のどちらも、『その取り組みを何のためにやるのかを表した言葉』ですが、表現する中身が異なるのです。

目的は「解消したい問題を表す」

 目的とは『解消したい問題を表した言葉』で、定性的表現となります。

 ある取り組みテーマが決まるとき、その前提として現状を把握し、問題を明確にしているはずです。そして、その発見した問題を消すためにやることとして、取り組みテーマが決まっているはずです。

 例えば、『農産部門の売上予算未達解消のため、イモ玉ネギ分類の前年割れ解消』をする。『惣菜部門の人時予算割れ解消のため、朝の製造のための段取り未実施解消』する等となります。

2つある目的明確化のメリット

 目的を明確にするメリットは2つあります。1つ目は、取り組み途中にそもそもの目的に戻れること。取り組み途中に迷いが生じたときや、取り組み途中に何をしてよいかが分からなくなったとき、そもそもの問題に戻れることで、迷いの解消、迷宮への誘いを打破してくれるのです。

 2つ目は、解消したい問題が明確になっていることで、取り組み実施後、その問題が本当に解消しているかを確かめられること。それにより、真の問題解決を推進してくれるのです。