最近、オフィスでの仕事中に周りを見渡すと、デスクに置かれているドリンクに変化が見て取れる。特によく目にするようになったのは、500ml前後の中型ペットボトルコーヒーだ。(以下600ml以下のペットボトルコーヒーを中型ペットボトルコーヒーとする)

前年割れの小売店の販売容量が拡大に転じた!

 コーヒードリンク市場は、2017年、缶コーヒーの縮小が響き、小売店における販売容量は前年を割ったが、2018年は1~6月までで前年比109%と大きく拡大に転じている(インテージ全国小売店パネル調査〈SRI〉調べ)。

 この好調を牽引しているのが、中型ペットボトルコーヒーだ。2017年から販売量を増やし、2018年1~6月では、缶や紙パックタイプを抑えて、最も大きい市場規模を獲得している。

*本稿におけるコーヒードリンク市場は、希釈タイプを含まない。

図表1 小売店コーヒードリンク市場 容器別市場規模・前年比の推移
(容量ベース、縦棒:市場規模、折れ線:前年比 )

オフィスワーカーに加え、女性からも受け入れられた

 伸長の原動力になった中型ペットボトルコーヒーの代表例に、2017年4月発売のサントリー食品インターナショナル「クラフトボス」がある。この商品は、これまで缶コーヒーがブルーカラーを主なターゲットとしていたのに対し、新たにITワーカーをターゲットに掲げている。

 缶コーヒーは、容量が少なくすぐに飲み切るような飲用シーンが一般的だが、ITワーカーをはじめとするオフィスワーカーは、働き「ながら」ゆっくり飲み続けられる商品を求めている。 こうした「ながら飲み」ニーズに対応し、500mlの中型サイズで途中でもフタの開け閉めが可能という容器の利点に加え、すっきりとした味の面でも支持された。

 この商品を皮切りに、伊藤園「タリーズコーヒー スムース ブラック ミディアム」(2017年10月発売)、コカ・コーラシステム「ジョージア ジャパン クラフトマン」(2018年5月発売)など、飲料メーカー各社が中型ペットボトルコーヒーの新商品を投入し市場が活性化しているが、これらはオフィスワーカーだけではなく、女性にも受け入れられている。