ゴルフ練習場に行くといつも思うことがあります。練習場に行くのが日課になって、何となく練習している人が多いと感じるのです。もちろん、体を動かす目的の人はそれでよいと思いますが、ゴルフを上手になりたいと思う人であれば、もったいないのです。

 折角、お金を払って練習するわけですから、その日の目的を強く意識することが大事です。企業経営も同じで、目的をはっきりさせるだけで、行動変革が起き、業績が変わるものです。

「バッフン」という鈍い音をさせていませんか?

 練習場のあちこちからバッフンという鈍い音、ダフっている音がよく聞こえてきます。練習場の人工芝はボールのかなり手前にヘッドが落ちても、ヘッドが滑ってボールに当たってくれます。自分ではナイスショットと思い込み、満足げに飛球線を眺めている人がいます。これがいけない。カシュという乾いた音、直接ボールをヒットした音を求め、ダフらないための練習を考えてほしいのです。

 練習は目的を持ってやることが大事、何となくやるのはNGです。今回紹介する練習法は目的をはっきりさせるものばかりで、何となく練習することを防いでくれます。

1)布製ガムテープ活用で、ダフり防止

 この練習の目的はダフりの自覚です。布製ガムテープを長さ10センチ程度切って人工芝に張り付けます。ボールを1㎝離して飛球方向にセット、いつも通りショットします。ダフるとテープが剥がれる、またはソウルにテープの色が付着します。このことでショットごとのダフりを自覚することができます。

 練習ではナイスショットが出るが、本コースではほとんどナイスショットが出ないという人がいますが、これは練習場でのダフりを自覚できていないため、本コースで同じ打ち方ができたとしてもザックリばかりなのです。この練習を続け、慣れてくるとバッフンとカシュの音の違いが分かるようになります。

22球連続打ちで、力み防止

 この練習の目的はヘッドの重さを感じて振ること、腕の力み防止です。ボールを2個10センチ離して飛球方向に平行にセットします。1球目のボールはいつも通りアドレスし、ハーフショットします。フォローに入ったところで、右足を半足分前に出し、クラブを振り子のように戻し、バックスイング、切り返しのとき、左足を半足分前に出し、ハーフショットします。このとき、足は歩くように半足ずつ出しています。こうして2球連続して打ってみます。1球目はいつもの悪い癖が出て手で強引に振る現象が出てしまいますが、2球目はクラブの重さを感じ、振り子のように自然とクラブが動く感覚を体験できるはずです。

 この練習の応用には次のようなものがあります。

・ボールを1個セット、1回目は素振り、2回目はボールをヒット

3)ボールを押すことで、手打ち防止

 この練習の目的は腰でインパクトをすることです。この練習は7番アイアンで行います。ボールにいつも通り、フェイスをセットします。バックスイングせず、そのままフェイスにボールを乗せて押し出します。手で押そうとするとうまく押せませんが右腰で押そうとするとうまくいきます。

 試しに床にダンベル等の重いものを置いて、ヘッドで押してみると分かります。手では押しにくいですが、腰を使うと簡単に力が入ることが分かります。ちなみに重いものを押すことは何回もやらないでください。シャフトが折れてしまいます。

 このようにして右腰で押す感覚を覚えると通常スイングでの加速する感覚、アプローチでのボールを乗せる感覚を実感できるはずです。

 この3つの練習はビギナーはもちろんのこと、自分が調子を落としたとき、基本に戻り、不調の原因発見するための練習でもあります。

目的が明確だと、迷ったときの戻る場所が分かる

 企業でのいろいろな取り組みの進行中、分からなくなったとき、迷ったとき、目的を明確にしていると、その目的が戻る場所となってくれるため、迷いは解消されてしまうものです。