イトーヨーカ堂が運営していた「ザ・プライス」の跡地にオープンした「ライフ蕨駅前店」。衣料も含めた2層での出店も考えたが、バランスをみて食品主体の1層にしたという。

 ライフコーポレーションは6月27日、埼玉県蕨市に「ライフ蕨駅前店」をオープンした。埼玉県への出店は7年振りとなる。

 同店は2016年10月に閉店したイトーヨーカ堂のディスカウントストア「ザ・プライス蕨店」の跡地への出店で、1層、売場面積2036m2(約615.9坪)で展開。従来工法よりも柱の本数を大幅に削減した「大スパン工法」を初めて用いたことで、売場レイアウトの自由度が増して、ゴンドラ数も多く配置し、買い回りしやすい売場を創出した。

 主なターゲットは500m圏において全体の3分の1を占める20~30代と全体の50%を占める単身世帯で、特に仕事終わりでの来店を見込む。そのため、同店は25時まで営業するが、惣菜についても最終調理を20時まで行い、インストアベーカリーも18時まで生産態勢を取り、夜間のお客にも出来たての商品を提供する。

 マーチャンダイジング(MD)では、単身世帯向けの簡便商材や量目対応を行いながら、コモディティからハイエンドまで幅を持たせた品揃え。冷凍食品などカテゴリーによってはEDLPも戦略的に実施しながら、競合にはドラッグストアもあることから、生活関連品についても価格対応をしている。その中で、ハイエンド型のプライベートブランド(PB)「ライフプレミアム」を含め、高質系の商品も効果的に訴求していく。

生鮮のアイテムを使ったデリカの強化

 生鮮を中心に各部門で新商品も導入している。

近畿圏の農産売場で展開している「焼きトウモロコシ」は首都圏では初めての投入となった。
水産部門では生ねたを使用した「うお鮨」を展開。デリカでも寿司を展開しているが、価格帯を含め差別化を図る。

 農産部門では、近畿圏の数店舗で実施している、焼きトウモロコシを投入した。この商品は、焼き芋機で焼いて提供している。

 また水産部門では、エビフライやアジフライなどのパン粉付きの商品をパン粉を付けた状態で販売する。最終的には店内加工して揚げるまでという態勢を取っていく意向だ。

畜産部門の素材を使用した惣菜では北海道産のあまに豚を使用したロースかつ丼や鎌倉ハムのロースハムカツなどを展開。
デリカの平台で展開するチョイス弁当は5店舗目の導入。選べるアイテムもご飯、おかずともに増している。


 畜産部門では、「お肉屋さんの手作りおかずコーナー」で鎌倉ハムのロースハムカツやあまに豚のロースかつ丼など新商品を導入した。

 惣菜部門ではごはんとおかずを選べるチョイス弁当を導入(5店舗目)。おかずは7アイテムの展開から15アイテムに増やした。ご飯もこれまで白米と十穀米だったものに、わかめごはんを追加し、3種類となった。

 加工食品では、意識的にクロスMDを行い、水産部門で展開するサーモンに合う白ワインやステーキやローストビーフに合う赤ワインなどを提案している。

加工食品ではPBを効果的に差し込むことで選択肢の幅を増やしている。
リーチインケースで展開する冷凍食品はEDLPの価格政策を実施する。

店舗とプロセスセンターの連動性を高める

インストアベーカリーも惣菜とともに夜間の来客への対応として18時まで生産態勢をとる。

 今期は、惣菜の強化と生鮮の鮮度の向上を課題に取り組んでいるライフ。店舗オペレーションとプロセスセンター(PC)の連動を進めていくという。

 「商品部はいい商品を作りたい、出来たてを提供したいというところがある中で、店の人員やオペレーションを考えながらも少し負荷が掛かっていた。そのあたりをどう解決していくか。PCを上手く活用して、PCでもおいしい商品を作るということが課題だ」と岩崎高治社長は話す。

 また「キット化」も視野に入れており、一定の行程まではPCで作って、最終工程は店舗で行うというオペレーションを模索していく考えも示した。

 2019年2月期第1四半期は、既存店売上前期比100.7%で首都圏は100.8%、近畿圏が100.6%と堅調に推移したライフ。同店も年商27億円と高い目標を掲げるが、店と本部の連携が進めば、その実現は見えてくるだろう。

 
  • ライフ蕨駅前店
  • 所在地/埼玉県蕨市塚越1-7-9
    オープン日/2018年6月27日
    売場面積/2036m2
    年間売上目標/27億円
    店長/八木彰
    駐車台数/71台
    従業員数/81人(社員17人、パートナー64人)
    営業時間/9時30分~25時
     
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