サッカーW杯ロシア大会での日本チームへの応援の熱さからか、梅雨まで吹き飛んでしまったような6月だった。実際、6月の東京地区での雨の日は6月6日、10日、11日とわずか3日しか降らないうちに29日に「梅雨明け」宣言をしてしまったほど。大型台風の上陸もなく、おおむね天候に恵まれた中で父の日を迎えたはずだが、結果として良かったという声はあまり聞こえてこなかった。特にギフト関連ではネット通販を活用して済ませたといった声を聞くたびに、パーソナルギフト購入形態変わりつつあるのかもしれないと思うようになった。

*しまむら(既存店)売上高 88.3%、客数 97.1% 、客単価 93.6%

 今月のしまむらは5月30日から6月3日にかけて、しまむら設立65周年大誕生祭650円(税込)価格商品を前面に打ち出した。本格的な夏商材として、リネンやオーガニックコットンに快適機能をプラスしたパーカーやカーディガン、シャツ、Tシャツ等も訴求した。その後は父の日イベントとして無料ラッピングサービスや、父の日割は580円/900円/1140円(税込)のお買い得価格で展開。月刊ムー、新日本プロレスとのコラボレーション等も展開した。しかし、雑貨などの定番商品は堅調だったが、昨年より梅雨入りが早く雨や気温の低い日が多かったために夏物の販売が伸び悩んだ。昨年と比較して休日が1日少なかったことも、既存店売上げが前年同月比で到達しなかったのに影響した。7月9からEC大手のゾゾタウンに初出店、PB「クロッシー」「しまむら安心価格」と呼ばれる低価格でネット販売に向けて本格参入する。6月18日に大阪で発生した地震の影響によって営業を見合わせている店舗は、しまむら、アベイル、シャンブル各茨木店の3店舗だった。

*ライトオン(既存店)売上高 99.0%、客数 99.9% 、客単価 99.0%

 20日締め企業で前年と比べて休日が1日少なかったことも影響して既存店売上高は前年同月を割り込んだ。6月に入って「夏物早割」で1990円のTシャツを2点で2990円(税別)のまとめ買いキャンペーンを実施。店頭では夫婦タレントの、あべこうじ×高橋愛×チャンピオン×SWITCH(雑誌)のコラボレーションを告知、昨年20色展開のポケット付きTシャツを2色増やして全22色のカラーバリエーションで展開。今年はシンプルなワインポイントロゴデザインで1800円(税別)廉価版も加えた。ジーンズでおなじみのLevis、Lee、NIKE、FILA、CONVERSEといったNBTシャツ品揃えを強化、他店との差別化を狙った。無地タイプのカットソーではスラブパイルや鹿の子など凹凸感のある素材Tシャツの動きがよさそうだ。

アダストリア(既存店)売上高 105.5%、客数 114.9%、客単価 91.8%

 3月から3カ月ぶりに既存店売上高が前年同月を上回った。6月は休日が前年に比べて1日多かったことに加え、中旬より先行して夏物セールを実施したことで客数増につながった。しかし、6月29日に発表した2018年3~5月期連結決算が株式市場の予想を大幅に下回ったことで機関投資家を中心に株の失望売りがふくらんだ。一時前週末比203円(14%)安の1202まで落ち込んだのは、『主力ブランドの「グローバルワーク」や「ローリーズファーム」の春夏衣料の不振と値引き販売増による採算の悪化』と『電子商取引(EC)関連の販促費や人件費の増加』などが要因で、14年12月1日(1154円)以来の約3年7カ月ぶりの安値をつけた。ブランド別ではニコアンド、スタディオクリップ、グローバルワーク、レプシィム等が好調。アイテム別ではメンズ・ウィメンズともに半袖トップス・パンツ類が売上げの中心となった他、サンダル、カゴバッグなどの夏物雑貨が売れ行きを伸ばした。

ユナイテッドアローズ(既存店*1)売上高 111.9%、客数 109.1%、客単価 101.3%

 5カ月連続既存店売上高をクリアしたユナイテッドアローズでは夏物需要が活発化し、メンズでは半袖アイテム全般、ジャケット、シューズ、バッグ等や、ウィメンズでは半袖アイテム全般、パンツ、スカート、ワンピース、シューズ、バッグなどを中心に好調に推移。レディスでは特に6分袖カットソーの動きがよさそうだ。ドロップショルダーにテールカットされた古着風デザインのサーマル素材は、シンプルなクルーネックやVネックが人気。また、14取りそろえたカラフルなキャンバストートバッグ2160円(税込)というお手頃価格のせいか、サブバッグニーズとして売れている。月中のVIP顧客向けセール、月下旬からのハウスカード会員向け先行セールも好調。小売、ネット通販とも既存店売上高を伸ばした。当月は前年同月に比べて休日が1日多く、小売+ネット通販既存店売上前年比に対して+2.1%程度の影響があったようだ。

良品計画(既存店)売上高 112.2%*2、客数 110.1%、客単価 96.2%

 6月16日~25日までの無印良品週間で集客。衣服・雑貨ではオーガニックコットン半袖Tシャツ、レディスメンズともボーダー柄などのカットソー全般、ブラウスやワンピースではフレンチリネンの7分袖ワンピースやオーガニックコットンを使った楊柳素材の商品が人気となる。真夏のような暑い日も多く、涼感インナーシリーズをはじめ、メンズのオーガニックコットンポプリンのショートパンツ8色のカラー展開、レディスはチノクロスのイージーパンツの売上げが大きく伸長し、売上げの底支えとなる。また、オリジナルのオーガニックコットンのしじら織り甚平も売れた。ナイロン混紡素材の50デニールのUVカットのレギンスは490円(税込)のお買い得な価格帯も人気。こうした売れ行きもあって既存店売上高前年超えは15カ月連続となる。

ユニクロ(既存店)売上高 96.0%、客数 92.5%、客単価 103.8%

 国内ユニクロは2カ月連続の前年割れとなった。5月に続き、気温が上がらなかったことで、夏物の動きが鈍かったとのこと。月末のセールも行わず客数は7.5%減だった。気温が低かった間は夏物の売れ行きは弱かったものの、テレビCMなどで訴求した商品のうち、「エアリズム」「ワイヤレスブラ」とショーツ「感動パンツ」などの商品は健闘した。レディスではスカート、クロップドデニムレギンスパンツやベイカーテーパードパンツがサイズ、カラーで欠品が生じるなど、前年同月より単価の高い商品も売れて客単価は3.8%増だった。6月初めから秋物商品が徐々に店頭に並び始めて6月29日にはカウズ×セサミストリートのコラボTシャツ企画が登場。誕生祭のドラえもんコラボTシャツほどの活気は見られなかったが、月末から始めた「ボトム2本で990円引き」キャンペーンは、レディス+メンズの組み合わせもOK(ただしハーフパンツ、スカートは対象外)とのこともあって好調な滑り出しのようだ。