「レストランGENMAI GENKIDO」の100%玄米のGENMAIパン

6月14日、東京・渋谷区の松濤に「レストランGENMAI GENKIDO」(31坪48席)がオープンした。同店は国内初となる「玄米ペースト」を使用したグルテンフリー(※)の玄米特化型レストランである。

「農家を応援」「東京から地方創生」が結び付く

「レストランGENMAI GENKIDO」は渋谷区の閑静な住宅街・松濤に立地する

 同店を経営するのは玄米玄氣堂株式会社で今年の3月26日に設立された。同社は玄米の研究を行う株式会社熊本玄米研究所(本社:熊本、代表取締役:西山忠彦)と広告会社・株式会社トレードマーク(本社:東京、代表取締役:玖島裕)という2つの会社の志が結びついて誕生した。

 まず、熊本玄米研究所は農業機械の販売会社である株式会社中九州クボタの子会社で2012年に設立。同社はかつての豊かな田園風景が耕作放棄地になっていたり、米の消費が減っていることに危機感を覚え、農家を応援していくために玄米に着眼した。単に「お米を食べましょう」とキャンペーンを展開しても一過性で終わると考え、玄米の栄養価とグルテンフリーというキーワードに着眼し、玄米食を広げていこうと考えた。

 しかしながら、玄米は「ぼそぼそしている」とか「炊くのに時間がかかる」といったマイナスのイメージがあり、それを食べやすく、さらに活用の用途を広げていこうとして、玄米を水と一緒にミキサーにかけてペースト状にした「玄米ペースト」を生み出した。これにより100%玄米の玄米パンや玄米パスタを製造する他、ドレッシングやスープに入れるなどあらゆる料理に使えるようになった。そして熊本市内で玄米パンを販売する「玄氣家」(のち「玄氣堂」に改称)を開業し、たちまち評判を呼び、またこれらの商品を通販サイトで販売するようになった。

玄米を水と一緒にミキサーにかけてペースト状にした玄米ペースト

 一方のトレードマークは、これまでCMで多くのヒット作を生み出している広告会社である。同社は「地方にこそ価値のあるものが存在する」ことを唱えて2010年から地域活性化に関わるようになった。実際に地方都市に支店を構えて、自分たちが住んでみて地元の課題を解決するというスキームを模索。2015年の段階でその方向性を見直して、東京に基盤を置いて地方創生の活動を展開するようになった。

 この両社は2017年に出会い、玄米で熊本の雇用を作っていきたいとする熊本玄米研究所と、その地方創生をバックアップしたいというトレードマークの志が結び付いた。

 その志を実現するべく企画会議を進める中で「お客さまに、玄米の手軽さ、楽しさ、おいしさを体験してもらおう」という方向性がまとまり、それを日本の各地や世界に発信するためにその拠点を東京に設けることになった。こうして同店が誕生した。