2011年1月、建て替え工事のため閉館したJR千葉駅の駅ビル「ペリエ千葉」。16年11月、駅舎が新しくなり、駅ナカゾーンの3階に48ショップ、昨年4月には4階に新たに11ショップが出店し、9月には107ショップで構成する2階から7階部分がオープンした。

 こうして段階的に開発を進めてきたペリエ千葉だが、18年6月28日、本館1階と隣接する「ストリート1」、地下1階の「ペリチカ」と「ペリチカバル」が営業を開始。飲食、食物販、雑貨、アパレル、ドラッグストア、コンビニなど87ショップが加わり、合計277ショップ。今回オープンしたゾーンでは、新業態4、千葉県初24、千葉市初は31を数える。

駅ビルの一等地に約300席のフードコートを設けた

 駅周辺は居酒屋系の店が多く、食事ができる場所が少ないことから、駅ビルには珍しい本格的な約300席のフードコート「Periease Kitchen」(ペリーズキッチン)を本館1階に設け、「マクドナルド」「丸亀製麺」「リンガーハット」など、フードコート常連組を中心に7ショップで構成。店で麺を熟成する特色のある「土鍋パスタ SPALA」(スパラ)も出店しており、子供用のイスやキッズスペースも用意、落ち着いてゆったりくつろげる空間もあり、ファミリーからおひとりさままで幅広い利用を見込んでいる。

約300席のフードコート、手軽に利用できるカジュアルなスペース、ゆっくり落ち着ける空間などを提供し、それぞれの利用目的に対応している。フォーシーズの素材と土鍋にこだわったパスタと焼き立てのピザ「土鍋パスタ SPALA」は3店舗目。「豚屋とん一」は「丸亀製麺」のトリドールホールディングス。商業施設のフードコートの拡充により、業態開発も盛んになってきている。

 食ゾーンのペリチカは、生鮮三品は「澤光青果」「魚力」「TAKAGIFOODS」(タカギフーズ)、グロサリーは「成城石井」で、惣菜やスイーツの専門店など39ショップが出店し、デイリーニーズに対応する。期間限定ショップを展開するスペース「CHIBA la mode」(チバ ラ モード)も設けた。

生鮮三品は「澤光青果」「タカギフーズ」「魚力」、塩干は「大川水産」、グロサリー・酒・惣菜は「成城石井」。この2月にグランドオープンしたJR船橋駅の駅ビル「シャポー船橋」でもこの組み合わせ。
地下1階の食品ゾーン「ペリチカ」に設けられたレストスペース「ミッツスタンド」。イートインスペースとしても利用できる。席数はカウンター18、テーブル8の合計26。
期間限定で、千葉で人気のスイーツや巷で話題のブランドを幅広く紹介する「CHIBA la mode」(チバ ラ モード)。

「地産地消」をもじった「千産千消」に取り組む

「農家の家 せんのや」では産地直送の農産物の他に、弁当、惣菜、パン、スイーツなども展開している。株式会社農(みのり)が運営しており、社長はバングラディシュ出身の ミヤ・エムディ・マムンさん。ハラル認証の商品も。

 地域の食材も積極的にアピールしている。千葉県産の農産物を毎日産地から直送、弁当、惣菜なども取り扱う「農家の家 せんのや」、千葉県産の海苔専門店「海苔ヤマニ」や「小川屋味噌店 糀キッチン」などが出店している。

千葉県の企業も出店し地域の味を届ける。やまに屋海苔商店は市川市南行徳の老舗海苔問屋で、県産の海苔にこだわる。
焼き蛤「大坂屋」はそごう千葉店にも出店。
「落花生の大和田」は八街産落花生の他に、千葉土産も取り扱う。
和菓子「菓匠ささや」はペリエ稲毛やペリエ西千葉などにも店舗がある。

 千葉の素材を使用した商品やメニューも全体で取り組み開発。「地産地消」をもじって「千産千消」のPOPを表示しアピールしている。先にオープンした東急ハンズでは「スバラシク チバラシク」で千葉県産のアイテムを展開。「フードワーズ」では千葉特産コーナーを売場に設け、飲食店でも県内産の食材を使用している。くまざわ書店でも千葉にゆかりのある作家の本をコーナー化。こうして全体で地域性を打ち出すことに力を入れ、地域経済の活性化にもつなげようとしている。

千葉県産の農産物などを原料に商品化した「千産千消」アイテムをいくつかのテナントで販売している。「土鍋パスタ スパラ」の「自家製フォカッチャ」は山武市の卵。
ベーカリー「ブーランジェリー ジャン・フランソワ」の「落花生クロワッサン」は千葉産落花生を使用している。
「東急ハンズ」では「スバラシク チバラシク」で千葉県産の食品や雑貨など800アイテムを展開している(県の公式キャラ「チーバくん」などのオリジナル商品や、県内の若手作家のクラフトも販売)。