新しいGMSの在り方を模索する「イオンスタイル」。今年は、3月に「イオンモール座間」(神奈川県座間市)、4月に「THE OUTLETS HIROSHIMA」(ジ アウトレット ヒロシマ)」(広島県広島市)、6月15日には「イオンモールいわき小名浜」(福島県いわき市)に出店した。

 アウトレットモールに出店した「イオンスタイル西風新都」は、アウトレット出店を意識して、土産物や飲食需要を強化した食品売場のみと、それぞれの立地により異なる展開をするが、最新店のイオンスタイルいわき小名浜は3フロアで店舗面積は約1万3000㎡、衣食住のフルラインを展開している。

生鮮三品で地場商品を充実、惣菜でも地域商材を活用

 イオンスタイルいわき小名浜では開店前に地域のニーズや要望を徹底的にリサーチし、それを品揃えや売場に反映させた。

 全体の売上げの40%を見込む食品売場は約3000㎡。

 生鮮は地場商品を充実。農産では「JA福島さくら」の協力を得て、福島浜通りやいわき小名浜の農産物をコーナー化し販売する。イオンが取り組む南相馬の小ネギ、須賀川のキュウリ、会津産のオーガニック野菜といった県内産も取り扱う。充実させたトマトでも、いわき産やカゴメ小名浜菜園のものを取り扱う。 

カゴメ小名浜菜園のトマトや福島県産の農産物を取り扱い、地場野菜コーナーではいわき近郊の野菜や、JA福島さくらイオンまごころ農家出荷組合」の直送野菜をそろえている。
オーガニック野菜のコーナーではデジタルサイネージで情報を発信。約30アイテムを展開、会津産も取り扱っている。
クラウンメロン、サクランボ、リンゴ、スイカなどをそろえた果物のギフト売場。2500円、5000円の詰め合わせのセットも投入している。

 水産では、小名浜港から仕入れた「地獲れ」「朝獲れ」の鮮魚を対面コーナーで提供。常磐もののカツオを使った中之作の工場で当日加工された「藁焼きのかつおのたたき」、いわきの「海神」(わだつみ)の干物を工場直送で展開する。

鮮魚で「常磐もの」は定評があるが、原発事故の風評被害も根強く残り、地元でも流通が少ない。そこで、近くの小名浜港から仕入れたものなど「福島鮮魚便」として打ち出している(「イオンスタイル品川シーサイド」など首都圏の5店舗でも6月から来年2月末までコーナー化し販売する)。地元で人気のある小名浜産のメヒカリも。干物でも地元いわきの「海神」(わだつみ)の工場直送の商品を取り扱う。週末には地元のいわき海星高校(福島県唯一の水産高等学校)出身の若手女性社員2人も行う「まぐろ解体ショー」を開催し、にぎわいを演出する。

 畜産では黒毛和牛のブランド牛「福島牛」を投入している。

牛肉では、ブランド牛の「福島牛」を大々的に展開している。脂肪交雑や肉のキメなどに優れた黒毛和牛のみを取り扱い、リーズナブルな価格で提供する。ハム・ソーセージは、福島県田村市の「ハム工房都路」の商品も投入している。