年々規模が拡大し、ファッション業界においても不可欠になったネット通販。店頭に立つスタッフにとっては時にはライバルであり、時には心強い味方でもあります。ライバルであっても味方であっても相手のことを知っていないと対策や協力はできないもの。改めてEC(電子商取引)のシステムや現状を勉強してみましょう。

 接客の覆面調査に近い方法で14サイトの商品を実際に購入し、サイト作りや梱包などを細かく調査・評価しました。

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[10]ウサギオンライン――
一昔前から変化が見られず!? 今後に期待

http://usagi-online.com

ウサギオンラインのトップページ。特集記事、ニュースなどの読み物を前面に打ち出している印象。同サイトのターゲット層なら問題はないだろうが、文字が小さくて見にくい。

 後発ながら「オンラインデパートメントストア」をコンセプトに、マッシュホールディングスのブランドを横断して購入できるサイトを開設し、当初は話題となったウサギオンライン。当時のEC(電子商取引)サイトはブランドごとに立ち上げるのが主流だったので革新的だったといえる。コンテンツから商品ページに誘導する仕組みもいち早く採用しており、トレンドの先駆けだった。

 だが現在はその当時のまま、あまり変化がなく、残念な印象に見えてきている。自社ブランドだけでなくセレクト商材も展開し幅広い品揃えなのだが、一方でスタッフコーディネートの掲載が少ないため参考になる着こなしが出てこない、購入者のレビューもないという点に加え、商品だけの写真が中心で画像が購入の決め手になりにくいと感じた。

 今ではほとんどのサイトに導入されている店舗との在庫連動もできていなかったり、決済方法が2種類しかなかったりと、総合的に非常に残念な結果になっている。リニューアルしている他社に先を越された印象だ。人気ブランドを抱えているだけに、もったいないと感じてしまう。

 実店舗の展開やママ世代をターゲットに子持ちの読者モデルなどがキュレーションする「ママウサギ」の展開など他社にはない取り組みもしているので、今後の改革に期待したい。