年々規模が拡大し、ファッション業界においても不可欠になったネット通販。店頭に立つスタッフにとっては時にはライバルであり、時には心強い味方でもあります。ライバルであっても味方であっても相手のことを知っていないと対策や協力はできないもの。改めてEC(電子商取引)のシステムや現状を勉強してみましょう。

 接客の覆面調査に近い方法で14サイトの商品を実際に購入し、サイト作りや梱包などを細かく調査・評価しました。

〈調査ルール〉
・クレジットカード決済。
・スマートフォンではなくPCで注文。
・「注文のしやすさ」は会員登録を済ませ、ログインした状態かつ商品個別ページから注文完了までを評価。
・直接受け取れなかった場合も再配達の伝票がポストに入った時点で届いたこととする。
・配送センターや店舗留めは利用せず、自宅に送る。

 

〈他企業はこちら〉

[1]ゾゾタウン――購入しやすさは抜群のトップランナー

http://zozo.jp/

ゾゾタウンのトップページ。クーポン利用で割引になるアイテムが分かりやすい。

 ゾゾスーツ、おまかせ定期便、プライベートブランド「ゾゾ」の発表などで話題に事欠かないゾゾタウン。ゾゾタウンは2014年に17のインターネット上のセレクトショップを集積したEC(電子商取引)としてスタート。その後、取り扱いブランド・商品を増やし、話題性の高いサービスも取り入れ続け、トップの地位を築いた。

 今回の調査結果も好成績だった。商品画面から購入完了に至るまでわずか3画面。買いやすさは抜群で、表示の読み込みも比較的早かった。モデルの身長表記も全商品ではないものの、比較的記載されており、利便性が高い。また、他社のサイトで同サイトのユーザーインターフェースデザインを参考にしているのではないかと感じたところも数社あった。商品レビューについてはスタッフの評価しかないため、一般消費者の意見が書き込めてもいいのではないかと思ったが、着心地の表記は参考になる。

 このサイトを運営するスタートトゥデイは社名を「ゾゾ」に変更し、同名のプライベートブランドにさらに力を入れるという気合いが感じられる。現在はTシャツやデニムを販売しているが、今後はスーツとビジネスシャツの展開を予定している。ユニクロや大手紳士服チェーンなどがライバルとなってくるが、ゾゾスーツを武器にどこまで通用するのだろうか。実力が試される。