年々規模が拡大し、ファッション業界においても不可欠になったネット通販。店頭に立つスタッフにとっては時にはライバルであり、時には心強い味方でもあります。ライバルであっても味方であっても相手のことを知っていないと対策や協力はできないもの。改めてEC(電子商取引)のシステムや現状を勉強してみましょう。

 接客の覆面調査に近い方法で14サイトの商品を実際に購入し、サイト作りや梱包などを細かく調査・評価しました。

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[2]アマゾン――日本市場攻略には「検索しやすさ」が不可欠?

http://amazon.co.jp

アマゾンファッションのトップページ。「AT TOKYO」を前面に打ち出し、これまでイベントに参加したブランドを中心に紹介している。

 前シーズンから東京ファッション・ウィークの冠スポンサーになり、ファッションを大々的に打ち出しているアマゾン。シーズン内には「AT TOKYO」と称した旬のブランドによるファッションイベントを開催し、イベント限定アイテムの販売などを行っている。

 実際にアマゾンファッションで購入しようとすると、非常に検索しにくい。例えばディテールで絞り込みをしようとすると色、サイズ、袖丈、着丈のみの項目しかない。ネックラインや柄、デザインなどで絞り込みができれば、膨大な量の商品から探しやすくなるのではないだろうか。テイスト(スタイル)でも検索ができるが「カジュアル」を選択してみると、カジュアルとは程遠いアイテムが表示され、欲しいものを見つけにくい。

今回の「AT TOKYO」では開設したばかりの撮影スタジオで「マメ」のショーが行われた。

 さらに出品者が自前の商品画像を登録するため、商品イメージが分かりにくい写真も非常に多いのが残念なところ。一方でトップページなどの特集に組み込まれたブランドは画像が見やすい。画像に関しては出品者へのフォローまたは協力要請が必要だと感じた。これらの問題を解決するため、今年3月に東京・品川にファッション用の商品撮影スタジオを開設しているので今後に注目したい。

 半面、購入ブランドや商品がある程度決まっており、配送倉庫に在庫があれば出荷が早いアマゾンでの購入もありだと感じた。