食に禁忌を持った人にも一緒に提供できる

 

 次に、カジュアルレストランを展開するダイヤモンドダイニングが2017年11月にオープンしたWINEHALL GLAMOUR(ワインホールグラマー)新橋店。ワインと共に気軽に食事を楽しんでいただく」ことをコンセプトとして、フードメニューは肉料理を中心に、サイドメニューを充実させている。客単価3500~4000円。

 さて、同店では「ローディッドフライドポテト」を620円(税別、以下同)からラインアップしている。これはチーズとサワークリーム、ひき肉をかけたものでトッピング別に価格が変わり、「エッグ」+150円、「アボカド」+220円、「ホエー豚ベーコン」+370円となっている。シンプルな「スタンダードフライドポテト」は480円で300ℊのボリュームだが、ローディッドフライドポテトはそれより50ℊ減らしてトッピングをしている。同店は70席だが、ローディッドフライドポテトは1日60食出るという。中でもアボカドが女性客に人気だ。

 

 同店はホテルが林立する汐留エリアに近いこともあり、欧米系の団体旅行客が利用する機会が多い。そこで旅行代理店から滞在1時間を想定したコースメニューを依頼され、ローディッドフライドポテトを組み入れた2500円(1ドリンク付き)のメニューを提案したところ大層好評を得ている。

 同店の料理長、平松健三郎氏はこう語る。

「アジア圏の人は日本滞在中の食事が全て日本食でも受け入れられるようですが、欧米系の人は本国で食べなれた食事も望まれます。また、ローディッドフライドポテトはトッピングを分けて提供することができますから、乳製品など動物性のものを受け付けない人が一緒にいても大丈夫です」

 ちなみに、同店で日本人のグループ客にトッピングがにぎやかなこのメニューを持って行くと、「すごい!」という歓声が沸き起こるという。それはフライドポテトをアレンジしたメニューが新鮮な存在であることの証しである。

 インバウンドや在日外国人はこれからますます増えていく。そこで食のシーンでは日本食に加えて“コンフォート”なポテトのメニューを充実させておくことが大きな競争力となっていくことであろう。