相手に予習してもらい、目的来店客を増やす

 スマホが普及したことで、来店客はイベントに出掛ける前に「予習」ができるようになりました。サイトにアクセスしたとき、商品の良さや会場の様子、注意事項などがあれば、割と読んでくれる、というのが私の実感です。私世代もそうですが、はるかに年上の実父母や義理父母を見ていても、場所や営業時間を調べるために何らかの形でサイトにアクセスしています。

 そこに商品情報があれば「あれちょっと実物を見てみたいな」という来店動機になるし、雨の中、スタッフが売場を移動させている写真があれば「仕事帰りに寄ろうかな」という気持ちが生まれます。もちろんフリではすぐに見抜かれてしまいますが、真剣にイベントを成功させようと頑張っている姿は誰でも応援したくなるのではないでしょうか。

左が3日目、右が最終日の鉄のカプセルトイ灯台(ガチャガチャ)。その名の通り鉄でできているため、真っ先に移動となったショップの一つ。1回1000円もしますが、箸置きやネックレスなど、景品の鉄のおもちゃはどれも格好良かったです。

 目的買いとまではいかなくても、「行こう」という意思を持った来店客が集まれば、自然と客単価や買上げ率は上がります。恐らく、会期中に訪れた来店客のうち、こうした目的客比率は、たまたま立ち寄った通行客よりも多かったのではないかと推察されます。

 通常のイベントは、「蓋を開けてみないと分からない」というのが定説だったと思います。イベントは不定期であるがゆえにイレギュラー案件もたくさん起こりますし、天気などの環境要因は間違いなく大きいです。そうだとしても、そんな言い訳を吹き飛ばすほど具体的に対策して、一人一人来てくれるであろうお客さまの顔が浮かばないと、もはやイベントは成功しないような気がしています。

会場のあちこちで見掛けた看板は、「あった方がいいよね」というアイデアから何と5日間の会期中に作られたもの。レジで並んでいる間の時間を退屈させないように作成したようです。

 終わってみるまでどうなるか分からない面は否定できませんが、事前にどれだけ準備できたか、仕込みができたかである程度イベントの成功は決まるのだと確信しました。