「万引き家族」は、第71回カンヌ国際映画祭で最高賞であるパルム・ドールを獲得し、6月8日(金)に全国329館 334スクリーンで公開された。先行上映も含めた5日間で、動員61万人、興行収入7億7200万人と、今年度の邦画ナンバーワンとなりそうな空前のヒットとなっている。

ファンの片山萌美の出演もあり、観に行った

女優の片山萌美さんは北条希役で出演しています。

 筆者も、映画好きというわけではないが、万引きという小売りと関連ある内容とファンである女優 片山萌美が出演していることもあり、先行上映を観にいった。

「家族とは何か?」「貧困とは?」 そして、これから増えていくであろう孤独死のアンチテーゼとしてなど人口減の日本の今後を深く考えさせられる映画となっていておススメだ。

 作中では血のつながらない親子がスーパーや釣具屋でフォーメーション組んで万引きをしたり、兄弟となったばかりの兄の妹への万引きのレクチャーを亡くなる直前の駄菓子屋の店主が諭したりと、題名通り、万引きの場面が多数出てくる映画だ。

万引きは10年以下の懲役または50万円以下の罰金

 流通業界側の視点で見ると、万引きは絶対に許されない行為で金額の大小問わず刑法235条の窃盗罪にあたるれっきとした犯罪。10年以下の懲役または50万円以下の罰金となり、店舗の経営にもダメージを与える。

 万引きの多い小売業には書店やCDショップなどがあるが、今後は現物販売から電子化やネット配信となるため、店舗減と比例して無くなっていくものと思われる。ただ、その一方で、ホームセンター・カー用品店や家電量販店などの高額商品の万引きではネットオークションで現金化するなど新しい犯罪の流れが増えていっているようだ。

商品ロスはある程度リアルタイムで把握できるように

 コンビニでも万引きは店舗経営にとって由々しき事態となる場合も多く、これを未然に防ぐのは店舗運営の基本となる。

 店舗ごとに万引きがどれくらい発生しているかを図る指標には、各チェーンの店舗で3カ月に1回程度行われる棚卸しがある。商品が売れた記録が無いのに在庫が無くなっている状態の商品ロスの全てが万引きというわけではないが目安とはなる。

 近頃は、棚卸しを待たずしてカテゴリー別に売上在庫管理ができるようになっているチェーンも多いため、ある程度リアルタイムで商品ロスが把握できるようにもなっている。

コンビニでは圧倒的に捕まる可能性が高い

 商品単価も低く、身近にあるため安易に万引きに及びやすいコンビニ。だが、店舗が狭く、従業員が犯人を見つける可能性が高いこと、広さの割に防犯カメラも多いことから、他の小売業と比べて万引き犯が捕まる確率が圧倒的に高く、万引き被害が少ない小売業といわれている。しかしながら、警察関係者によると、「常習性のある万引き犯は身近にあるコンビニでの犯罪が多い」という話もある。