ビジネス感覚を持ち、計数管理のできる経済に強い人の方が、成功すると思います。(髙田)

まずは就職して販売を経験し、世の中の消費者のことを知ってから、何をするべきか考えても遅くないでしょう。(コシノ)

――現在ファッション業界で仕事をしている人、これから目指す人にアドバイスを。

コシノ:今の人はインターネットで何でも調べられるし、物はあふれているし、オリジナリティのあるものを作るのは困難な環境だと思います。装苑賞に挑戦する人のレベルは高いけど、特殊過ぎて仕事に結び付かない。個性的な物作りをする人が独立してもうまくいかない例を、幾つも知っています。まずは就職して販売を経験し、世の中の消費者のことを知ってから、何をするべきか考えても遅くないでしょう。

 私はアルバイトも就職もしたことなく、いきなりデザイナーとして歩みだしたけど、何もなかったあの頃と今とでは、ビジネスを取り巻く環境がまるっきり違っています。

髙田:デザインとかクリエーションに偏り過ぎると、数字が読めず結果的に苦労します。ビジネス感覚を持ち、計数管理のできる経済に強い人の方が、成功すると思います。

 デザインといってもファッションに限らず、絵画、彫刻、建築など多面的な興味を持って、引き出しの多い生活をすること、そして海外のなるべく多くの国を見て、広い視野で発想することが大切なのではないでしょうか。

 

※本記事は『ファッション販売』2018年7月号に掲載されたものです。内容は取材当時のものです。

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