お金を払ってWeb上のコミュニティに所属する月額制のオンラインサロンが話題になっています。参加者は決められた月会費をコミュニティの主宰者であるオーナーに支払い、主にFacebookの非公開グループ内で主宰者や他メンバーとの交流を行います。イベント参加権などの会員特典もありますが、基本的には外部から見えないクローズドな場で活動が行われるのが特徴です。

 オーナーはホリエモンこと堀江貴文氏やお笑い芸人・絵本作家のキングコング西野亮廣氏といった有名人から、医師、占い師、落語家、美容師が主宰するテーマ色の濃いものまで多数存在します。会費は数百円から万単位までサロンによって大幅に異なっています。

 中でも今個人的に、私がとても面白いと感じているオンラインサロンがあります。どちらのサロンも、会社のようにメンバーが「働く代わりにお金をもらう」のではなく、メンバー側が「働くチャンスを得るためにお金を払っている」のが共通点です。(ちなみに私はどちらのサロンにも所属していません)

クリエイティブ集団「箕輪編集室」、一般人からスター輩出を目指す「#はあちゅうサロン」

「箕輪編集室」のオーナー・箕輪厚介さん

 まずは、幻冬舎の編集者である箕輪厚介さんがオーナーを務める「箕輪編集室」。2017年6月から開始して現在会員は1098人。月額5940円で、「死ぬこと以外かすり傷。」をスローガンに掲げて活動しています。

 オーナーの彼自身が書籍編集者という強みを生かしているのが特徴です。一例を上げると、出版前の編集中の本を会員間であらかじめ共有して内容や感想を発売前にSNSに投稿することで盛り上がりを仕掛けています。また同時進行でプロモーション展開も進め、書籍発売前後にはメンバーが手掛けたCM動画や関連イベントのポスター、ブログなどをこれでもかというほど投下しています。

「クリエイティブ集団を目指す」というサロンの説明通り、動画のクオリティは高く、イベント終了後には即参加レポートが上がるなど、熱量が伝わってきます。

「#はあちゅうサロン」のオーナー・はあちゅうさん

 次に、ブロガー・作家のはあちゅうさんがオーナーを務める「#はあちゅうサロン」。月額9800円、Facebookやtwitter、Instagramで関連キーワードを検索できる「#(ハッシュタグ)」がサロン名に付いているのが特徴的で、SNSで検索するとメンバーの投稿を数多く見ることができます。

 こちらは2018年4月から開始したばかりですが、現在430人で既に会社化されています。有名人ゲスト参加も多く、オーナーがインフルエンサーでSNSを使いこなしている特性もあってか参加者の投稿やプロフィールも日々ブラッシュアップされています。勉強会やパーティーなど参加者発案イベントが多いのが特徴的です。

 テーマが『“「自分」を仕事にする生き方”を実現する、行動で人生を変えていく』ということから、サロン活動にモチベーションの高いメンバーが多く、深夜でもメンバー間での会議やチャットが頻繁に行われているようです。

 プロジェクトの過程など詳細なやり取りはもちろん外からは見えないのですが、時間をかけて、ひたすらSNS上でこの2つのサロンのハッシュタグを読み込むだけでもかなり勉強になります。各サロンにどんな性格の人が所属していて、どんなスキルがあって、中でどんな出来事があったのかが見えてきます。

 もちろん、どうしても後追いのこぼれ情報にはなるのでリアルタイム性には欠けますが、イベントの内容はある程度写真やレポートが上がってくるので雰囲気はつかめますし、盛り上げ方や動き方を知るだけでも非常に参考になります。

 両サロンの会費は客観的に見ると、決して安くはありません。ただ有料で内容を非公開にすることでメンバーとしての特別感やチームとしての連帯感が生まれ、変な人や士気を下げる人を除外して本気度の高い人を集められるという利点もあるのだと感じます。