「ユニー」(UNY)は1971年、「西川屋チェン」と「ほていや」の合併により誕生した。西川屋チェンは1912年(大正元年)に創業した履物商、ほていやは1927年(昭和2年)に創業した呉服屋がルーツ。

 合併当時、ほていやの売上高は西川屋の約1.7倍と規模は大きかったが、西川屋チェン社長の西川俊男は合併を主導、ユニーの副社長として辣腕を振う。その後、社長に就任、オーナー企業同士の合併では時折みられる小が大を飲み込む合併劇が繰り広げられた。

 社名の由来は、「マーケティングとマーチャンダイジングの接点となるユニークな流通企業」を企業コンセプトに、「unique」(独自の、唯一の)、「united」(団結した、連合した)、「universal」(万人共通の、普遍的な)、「unity」(統一、和合、不変)、「unify」(一体にする、統一する)の5つの英語から「UNY」と命名された。

 企業合併の際には、三井住友銀行のように両社の社名を連記するケースもよく見られるが、西川屋チェンとほていやではそういうわけにもいかず、ユニーという統合を象徴する名前にし、社内の融和を目指したのだろう。

純粋持ち株会社がファミリーマートと経営統合

 ちなみに、ユニーは2016年9月、純粋持ち株会社のユニーグループホールディングス(HD)がファミリーマートと経営統合し、ユニー・ファミリーマートHDが誕生したことで、社名連記方式の社名となった。連記する場合は、どちらを先にするかという問題が生じるが、優位に立つ企業の社名が先にくることが多い。

 今回の合併では、ファミリーマートの親会社である伊藤忠商事が深く関わり、ファミリーマートがユニーグループHDを吸収することになったが、うがちすぎかもしれないが、吸収されるユニーグループの社員の気持ちを慮って、ユニーを先にし、配慮したとも考えられる。

 吸収合併の狙いは、ユニーグループのコンビニであるサークルKサンクスの店舗で、この合併でファミリーマートは店舗数でローソンを抜き、首位のセブン‐イレブン・ジャパンに肉迫することになった。

 そのサークルKサンクスも、サークルケイ・ジャパンとサンクスアンドアソシエイツ、両社の持ち株会社のシーアンドエスが合併してできた。サンクスはもともと長崎屋が手掛けた事業で、その後、長崎屋の経営悪化により、小野グループに売却され、さらにユニーのグループに加わったという経緯がある。

 そして現在ではサークルKサンクスの店舗はファミリーマートが引き継ぎ、店名も次々にファミリーマートに変えられていっている。強者は変わろうとも歴史は繰り返すではないが、合併は繰り返すで、この先さらなる合併があるのかもしれない。