イラスト・三田明彦

ヒトの心は不思議がいっぱい。それを探るのが心理学。心理学は実践の科学です。実際に使えば理解も早いし応用も利くようになります。ご紹介する心理テクニックは現場で役立つことばかり。ぜひ使って販売力をUPさせましょう。

「10人に1人」

さて、この統計は何を意味していると思いますか?

実はこれ、日本人で“片方の眉だけを上げられる人”の割合を示す数値なのです。

試しに、あなたも鏡を見ながらやってみてください。もしできたら10人に1人、日本人としては貴重な存在ということになりますね。

  欧米人なら誰でもできそうな“片眉上げ”が日本人にはなかなかできないのです。欧米人から「日本人は表情が乏しい」と揶揄(やゆ)されてしまう原因は、こんなところにもあるのかもしれません。

  長期入院した人の足が細くなってしまうように、人の筋肉は使わなければすぐに衰えてしまいます。それは表情をつくる筋肉も同じこと。島国に住む日本人は以心伝心で通じるせいか、表情筋を鍛えるのを長いこと怠ってきたのでしょうね。そのツケがこの数値に表れているのかも。

  でも、今やグローバルな時代。以心伝心に頼ってばかりはいられません。

  それに心理学的に見ても、表情は大切なのです。

 ノンバーバル(非言語)コミュニケーシヨンの研究者として知られるレイ・L・バードウィステル博士によると、2人の間でのコミュニケーションで、言葉によって伝えられるメッセージは、全体の35%に過ぎず、残りの65%は、表情や間の取り方、仕草といった非言語のコミュニケーションで伝えられるといいます。

  この結果からいえるのは、表情が豊かであればあるほど上手なコミュニケーションがとれるということ。

 新人キャビンアテンダントや新米アイドルたちが、研修で「笑顔づくりのレッスン」を必ず受けるのも、素敵な笑顔が接客に絶大な力を発揮することが認知されているから。

 笑顔は人の第一印象を決める重要なファクター。心理学ではそれを“初頭効果”と呼んでいます。“初頭効果”を高めるには会話力よりまず笑顔力なのです。

 さて、あなたは自分の笑顔力に自信ありますか?もし、いまひとつ自信が持てないのなら、さっそくトレーニングを始めましょう。最近は笑顔づくりの教本も本屋さんに並んでいますし、スマホ用のトレーニングソフトも開発されているといいます。

 思ったが吉日、さっそくトライしてみましょう♪