トランプ大統領は既存の枠組みを壊す? 大きめを好むだけ?

 では米国のトランプ大統領のファッションについても触れてみたい。イタリアの有名ブランド、ブリオーニのスーツを愛用しているそうだ。しかし、スーツが大きめでネクタイはベルトよりも下に垂れ下がっている。上着のボタンも留めず、明らかに装いのルールを外しているとの指摘もある。スーツを中心とした現在のドレスコードは英国発祥とされる、そうした既存の枠組みさえ壊してしまおうとするトランプ大統領の意図するところか。

 しかし、米国の人気テレビ番組で司会をしていた当時と、何らファッションセンスが変わっていないところを見ると、単純に体格の大きい人が志向しがちな体を締め付けない大きめのスーツを好む嗜好なのだと考えられる。

服装は自らのポジションを誇示する手法の一つ

 大きな国際舞台の余興の一つとして、開催国や開催地に伝わる民族衣装を身にまとう政治的なパフォーマンスはあるが、人民服は民族衣装とは言い難い。どちらかというと中国共産党、朝鮮労働党の権威を示す意味合いの方が強いだろう。日本も今から約150年も昔に欧米列強と渡り合うことを目的とした「断髪令」をもって西洋化を目指した。現代において国際協調を重んじるが故のドレスコードはスーツというのが一般的な認識。

 しかし、自らのポジションを誇示・アピールする手法の一つに会談に挑む服装そのものに意味合いを持たせるのだからファッションは面白い。そんな角度でニュース画面を眺めて見ても良いだろう。