セブン&アイ・ホールディングスは2005年9月、持ち株会社として設立された。セブン‐イレブン、イトーヨーカ堂の他に百貨店のそごう・西武、スーパーマーケットのヨークベニマル、専門店の赤ちゃん本舗やロフト、「デニーズ」のセブン&アイ・フードシステムズ、セブン銀行を抱える、イオンと並ぶ巨大な流通企業だ。

 企業名のセブンは、①コンビニエンスストア、②スーパーストア、③レストラン、④スーパーマーケット、⑤百貨店、➅金融サービス、⑦IT・サービス業の7つの主要な事業領域を示し、アイはinnovation(革新)のi(アイ)と「愛」を表している。

 そして、「新・総合生活産業」を構築。「つねに新しいことにチャレンジし、終わることのない革新を続けることで、お客様に愛され、信頼される企業集団を目指す」という考えを持つ。

 ちなみにセブン&アイのマークの3色にも意味が込められている。オレンジはChallenge(挑戦)を表し、つねに上昇、挑戦を続けようとする朝日をイメージした色。レッドはPassion(情熱)を表し、強い情熱、決意のシンボルである炎を表現した色。グリーンはOasis(自然)を表し、オアシスの水辺に生きる生命のシンボルである緑を表現した色。

ルーツは東京・浅草の「羊華堂洋品店」

 セブン&アイのルーツは(大正9年)にさかのぼる。現名誉会長で創業者の伊藤雅俊の叔父 吉川敏雄が、東京・浅草に出店した「羊華堂洋品店」。吉川が未年生まれであり、当時、銀座で繁盛していた「日華堂」の華の字をとって命名した(日華とは太陽、日光の意味があり、日本と中華民国の略でもある)。

 雅俊の兄の譲が店を手伝い、のれん分けされ、戦後は、東京都足立区千住で「羊華堂」の営業を再開、46年(昭和21年)、雅俊が三菱鉱業を退社し店に加わった。

 48年(昭和23年)、譲が合資会社羊華堂を設立して法人化。56年(昭和31年)に譲が死去し、雅俊が経営を引き継いだ。58年(昭和33年)には、大量販売方式を実行するために、株式会社ヨーカ堂となり、店舗を増改築する。実質的な創業である。

 71年(昭和46年)3月、イトーヨーカ堂となり、ハトのマークが採用され、店名も「イトーヨーカ堂」から「イトーヨーカドー」に変更された。

 当時はダイエー、西友とともに小売の新興勢力だった“スーパー”の御三家的存在で、イトーヨーカ堂は関東を地盤とし、洋品店がルーツであることからもあり、衣料品が強いのが特徴だった。