「ゆかり®エキス」が大人気、無印良品のカフェも導入

赤ジソのエキス「ゆかりドリンク」。

「ゆかり®」の濃縮エキスである「ゆかり®エキス」の原料となる赤ジソの栽培計画も進めている。タイ人にはあまり受けが良くない「ゆかり®」だが、エキスとなるとなぜか人気が高く、食の展示会では大反響。タイの飲料メーカーからも原料として使いたいとオファーが相次いだという。

「最初は受けないだろうと思ったのですが、ドリンクとして飲むとシソの香りが気にならないどころか、好まれるんですね。しかもタイ人だけでなく、マレーシア人やインド人、中東の人にも評判がいい。あっという間に在庫がカラになりました。既にシンガポールの無印良品のカフェでは『レッドシソソーダ』として導入されています。しかし飲料メーカーに原料として渡せるほどの量を確保できないので、タイで赤ジソの無農薬栽培を始めたい。本当にタイで育つのか、基準を満たすことができるのかもこれからの課題なので数年単位の事業になりそうですが、『ゆかり®ドリンク』のポテンシャルは大きいと感じています」

異国のマーケットでチャンスをつかむ3つの条件

鮮やかな紅い色と甘酸っぱい風味の「ゆかり®ドリンク」は展示会で大反響を呼んだ。ポテンシャルの高い商材だ。

 食べるラー油に冷凍どら焼きや丸餅、果ては赤ジソの栽培まで、タイの三島食品の事業領域は広がっている。自由に柔軟に動く柳川氏を支えているのは、本社の理解と裁量権の大きさだ。

「もちろん予算はありますが、100%現地のことは現地でやっていいと言われています。食の領域から外れなければ何をやってもいいと(笑)。自由にやらせてもらえるのはありがたいですね」と柳川氏。

 異国のマーケットでチャンスをつかむために必要なのは、異国の食文化への敬意の念とニッチなニーズを見逃さない目、そして日本の本社の理解である。