「WOW」でつながるホールディングス体制目指す

 そして、新しい経営理念の核心として出てきたものは「人の可能性を信じる」ということ。そして、「新しい価値を提供し、世界に驚きと感動を与えられるものでないと意味がない」という考え方に至ったのだという。

 

「WOW」とは驚きと感動を象徴する国際的に共通する言葉である。「焼肉文化を世界に」というミッションも崩していない。現在海外は17店舗となっているが、これから北米を中心に展開していく意向だ。今年の9月には、NYのソーホー地区にNY2号店を出店する。和牛専門店の「肉亭ふたご」で客単価200~300ドルを想定している。

 新しい経営理念から生まれた組織の考え方はホールディングス体制である。

「経営理念を社員教育に落とし込んでいて、われわれにはワクワクするものが必要なんだ。だから常にワクワクを追究しよう。やっていることを苦しみながらやっているのかワクワクしながらやっていくのかでは成果が著しく変わる――このようなことを訴えて浸透させています」

 このような環境の中から、経営理念にかなうことを手掛けていくという。ホテルもIT事業も視野に入れている。そのためにはM&Aも行うという。

「これらの会社と当社が共通するものはWOWということです」

「将来的には、お客さまが当社のグループを利用したときに、『ふたごって焼肉屋さんから始まったんだ』ということになるかもしれない。それがWOWで広がるホールディングス体制です」

 ふたごの店を訪ねると、創業当時と変わらない熱心で丁寧な接客で対応してくれる。店舗展開の新しい柱と位置付けるGREEN BROTHERSを訪ねると、既存の外食にはない近未来の外食のスタイルを感じる。このような業態を擁するようになったのは経営理念に対する議論が緻密に行われて、事業が拡大してもぶれない会社運営を行っている証しであろう。