コンビニは、オーナーと店長2人と平均15人のアルバイト基本的に運営されている。よって全国に約88万人のコンビニアルバイトが働いていることになる。

 コンビニアルバイトは月に5%前後が入れ替わると言われており、学生アルバイトも多いため、春先は最も入れ替わりが激しい時期となる。

 卒業・転勤などで3月に退職者が多く、4月に新人アルバイトが入り、ゴールデンウイーク明けは新人アルバイトが定着し、年間の店舗運営の目処が立って安定的な店舗運営になっていく。

 各コンビニはセルフ決済での無人化や現金から電子決済への移行など省力化に注力しているが、近々ではアルバイトの労働力に頼りながら店舗を運営し、利益を創出するフランチャイズのビジネスモデルがしばらくは続きそうである。

新宿地区の時給は最低賃金に近かった

 コンビニは最低賃金に近いアルバイト時給での雇用を前提に店舗ごとの収益を算出している。

 

 例えば、東京都の最低賃金は昨年10月1日に958円に改定されているため、アルバイト激戦区である新宿地区のコンビニのアルバイト時給をフリーペーパーで見てみると交通費支給で、時給960〜1050円で募集されており(※22時〜翌朝5時 深夜25%増しで時給1225〜1250円)、最低賃金に近い時給で飲食業と争っている。

 募集は店舗ごとでの店頭への掲出や地域のアルバイト募集フリーペーパーへの掲載が基本だったが、人手不足が慢性化し、本部はアルバイト雇用に直接関与していないものの、各チェーン本部のホームページでアルバイト募集をし、各店に振り分けるなどの対応もしている。

 これは、アルバイト不足の現状がフランチャイズオーナーの契約更新と新規オーナー募集に影響を与えるため、各加盟店の募集コストや手間を削減のサポートとして行われている。

たばこを探すのに5分以上かかった

 コンビニのアルバイトは、各本部のマニュアル簡略化や作業省力化の努力もあるものの、まだ道半ばでいまだ、かなり複雑なオペレーションとなっている。

 近頃、筆者も各大手チェーン3社のお手伝いをさせていただく機会が多いのだか、現役だった20年前ぐらいまでのオペレーションと比較すると難易度が上がっていることは否めない。

 1990年代はアルバイトに教えるのが難しいオペレーションとしては、「宅配便の受付」「写真の同時プリントや焼き増しの受付」「コピー機の紙の補充」が3大メインサービス業務となり、これを覚えれば、コンビニアルバイトとしては一人前だった。

 2000年前後にマルチメディア端末(コピー複合機)の登場でチケットの受け渡し対応やインターネット通販商品受け渡しなどのサービスに関する業務が増えていった。

 直近のお手伝いで思ったことは、たばこに関わる業務が増えたことだ。タスポ導入前はたばこの売上構成が全体で17%前後だったものが、現在は25%強とコンビニ全体の4分の1の売上げになっている。

 たばこ単品の販売は番号制を導入したことで以前よりもオペレーションが大幅改善した部分もあるが、カートン買いは番号制を導入していないため、カウンター下の棚などから該当のたばこを探すのに時間がかかる。紙巻きタバコの主力のメヴィウスは40種類もあるため、筆者は探すのに5分以上かかり、お客さまに大変迷惑をかけてしまった。