イオンリテールも積極的に取り組んでいる。

 第18回は、「店舗におけるイートイン/グローサラントの役割」です。

 皆さんも、スーパーマーケット(SM)や総合スーパー(GMS)のイートインで食事をしたことがあるのではないでしょうか。

 イートインとは、昔はSMやGMSにしか見られなかったのですが、今はコンビニやドラッグストアなどにもありますよね。

 もう一方のグローサラント。皆さん、ご存知でしょうか。初めて耳にしたとおっしゃる方も多いかと思います。

 なぜ、今日、小売業がこれほどイートインやグローサラントに注目するのでしょうか。今回は、その背景に迫りたいと思います。

イートインとグローサラントの定義

 イートインの定義は「飲食店における商品提供方法の一つ。物販部分と客席部分とを併用する営業方法で、ファースト-フード店に多く見られる」(出典:三省堂 大辞林)。簡単にいうと、イートインとは「飲食店や小売店で買った商品を店舗内で食べるスペースのこと」です。

 一方のグローサラントは、実はグローサリーとレストランを足した造語です。その定義は「小売店で購入できる生鮮、日配、グローサリー等を使い、レストランの味顔負けの料理をその場で調理・提供し、お客さまがそれを飲食可能。食べた料理の素材を小売店で買うこともできるサービス」です。元々、アメリカでは、SMのウェグマンズやホールフーズ・マーケットなどで人気を博したサービススタイルです。近年、日本でも成城石井やイオン、イータリー等でも取り入れ始め、顧客の支持を集めています。

この2つは求められる目的が異なる

 このようにイートインとグローサラントでは求められる目的が違うのです。

 イートインは、消費者が店内で買った惣菜などを飲食スペースで食べることを主目的としています。どちらかといえば、時間的に急いでいる方向きのサービスです。一方のグローサラントは、「小売店で売っている商品を使って、その場で調理したレストラン並みの料理が食べられるライブ感の演出」が主目的です。グローサラントは、「外食と内食の中間」としての位置付けで、ターゲットとなる消費者は、少し時間的に余裕のある方といえるでしょう。