2018年3月29日(木)にオープンした「東京ミッドタウン日比谷」。開業から1カ月たたずに既に来場者が200万人を超え、予想以上の客足に三井不動産はホクホクでしょう。

 日比谷は東宝グループ創業の地であり、1934年に宝塚劇場や日比谷映画劇場が、翌年には有楽座が開場し、映画ファンが集う街となりました。

 日本初の本格的西洋式劇場として1911年に竣工した帝国劇場、1963年にこけら落としが行われた白い大理石の大階段や、アコヤ貝の天井の美しい日生劇場、芸術座に代わり登場したシアタークリエ、日比谷公園の中にある野外音楽堂など、文化の香り漂う街として発展してきました。そこに登場したのが「東京ミッドタウン日比谷」です。

 このビルの4、5階にオープンしたTOHOシネマズ日比谷は超豪華。プレミアムシアターは、画面サイズを拡大した「プレミアム ラージ フォーマット」、特注のスピーカーでコンサートホールのような音響を実現する「プレミアムサウンド」、ラグジュアリーな「プレミアムシート」といった今までにない体験ができます。

 隣接する東京宝塚ビル内の2スクリーンを加えて全部で13スクリーン約2800席の都心最大級のシネマコンプレックスとなりました。

「東京ミッドタウン日比谷」は、観劇や映画を楽しむ前後に立ち寄る人たちも多く、エンターテインメントを身近にしようとする「日比谷ブロードウェイ」構想の中核を担うビルとなっています。

5月20日まで「Hibiya Festival」を開催中

「日比谷ブロードウェイ」として認知、発信する企画第一弾として、4月26日から5月20日まで、エリアイベント「Hibiya Festival」が開催中です。

 ミッドタウン日比谷ビルの前の「日比谷ステップ広場」で開催される、観覧無料のイベントの数々、6階のQホールでの有料公演、さらに、館内や日比谷公園にストリートパフォーマーが出没します。また、29、30日は、毎年開催されている日本放送のラジオパークというお祭りや、2~6日までの日比谷公園でのフードフェスティバル、帝国ホテルでもオペラ&ディナーが、日生劇場では開場55周年の記念公演が行われます。

オープニングは宮本亜門さん演出のショー

 オープニングを飾ったのは一夜限りの宮本亜門さん演出の本格的なショーで、4月26日19時からステップ広場に作られた舞台で繰り広げられました。内容は日本で初めての社交場、鹿鳴館のあったこの地を想い、音楽やダンス、歌で歴史を振り返ったもの。1920年代のチャールストンからビッグバンドジャズ、太陽族、ディスコ、ヒップホップ、近未来まで一気にその時代の音楽とダンスが駆け抜けます。

 ストーリーテラーに大澄賢也さん、ソロに中川晃教さん、鈴木瑛美子さん、ダンスパフォーマンスの総勢50人のメンバーのエネルギーが弾け飛び、最高の舞台に観客は大喜び。

 ステージ近くで見られるスタンディングチケットはあっというまに終了してしまいましたが、ステージそばを通り過ぎる人、ビルの中から見る人も鈴なりで、街全体にワクワクした空気が流れます。

 日比谷や丸の内のオフィスで働く人たちを開拓して、有楽町にアミューズメントタウンを創ろうと夢を描いたのは、今からおよそ90年前のことでした。

 その夢が今、華やかに具現化しています。上質なエンターテインメントを味わえる、上質な街の今後が楽しみです。