(撮影)室川イサオ

セブン‐イレブン、ローソン、ファミリーマート、イオンのサラダチキンを食べ比べる前に、まずはサラダチキンの優れているところを紹介します。「サラダチキン」がお薦めな理由は8個もあるのです。

【試食編はこちらからもお読みいただけます】(1)セブン‐イレブン、(2)ローソン、(3)ファミリーマート、(4)イオン、(5)24品から選んだ「お薦め商品ベスト3」

「出遅れた!あー。おにぎりしか残ってない。食べるものがない。」

 空前の糖質制限ダイエットブームで、”サラダチキン”は、朝やランチ時、混雑するオフィス街コンビニでは、売り切れるほどの人気商品となりました。

 今やサラダチキンはどこのスーパーマーケットにも定番化される定着ぶりですよね。

 このヒットはまだ続くでしょう。

 なぜなら、今の日本の健康課題にバッチリマッチしているからです。

ヒットの背景には国民的「筋トレブーム」

 ”意識高い系”の「#筋肉女子」や「ライザップ」のビフォーアフターをチェックしてしまうメタボ気味のビジネスマンだけでなく、「健康寿命」意識の高まりで、女性専用フィットネス「カーブス」の流行など、筋トレで筋肉をつけて健康的に「若返るためのダイエット」が主婦層にも広がっています。

 この背景には、「筋肉・運動」と肥満・若さといった「健康長寿」の研究が日進月歩で進んでいるという超高齢社会の危機感があります。

筋肉をつけて運動を続けることが万病から身を守る

 先日、NHKの特集番組では、デンマーク・コペンハーゲン大学のベンテ・ペダーセン博士の研究が取り上げられていました。博士は、運動したときに筋肉から「IL-6」という物質が大量に放出され、「メタボリックシンドローム」が招くさまざまな病気の改善に有効な働きをする可能性があると考えています。

「メタボ」の人の体内では「免疫細胞の暴走」が引き起こされており、それが全身の血管を傷つけて、突然死にもつながる心筋梗塞・脳梗塞や糖尿病などを招く危険性が高くなっています。実験で被験者に運動をしたあとに放出されるのと同じくらいの量のIL-6を注射したところ、メタボの人の体内で「免疫の暴走」を引き起こす働きをしている物質の量が半分以下に減ったのです。

 つまり、加齢とともに落ちる筋肉をしっかりつけて運動を続けることが、万病から身を守るということなのです。

 まだ研究途中とはいうものの、運動が単なる「予防」だけでなく、「治療」として効果があるのではという話も出ているほどでした。

 スポーツ庁から「ウォーキングシューズ通勤」が推奨されていますが、そのうち、今度は病院で薬の代わりに「ランニングシューズ」を渡される日も近いかもしれません。

サラダチキンが胸肉のマイナスイメージを払拭した

 この筋トレブームと同時に、高たんぱく・低脂肪の代表格「胸肉」が注目されましたが、ヘルシーな反面、脂質が少ないことから、「硬い」「パサパサ」「まずい」というイメージを、驚きをもって払拭したブームの火付け役はコンビニの「サラダチキン」でしょう。

おにぎりの代わりにデスクでむしゃむしゃ食べる

 現代人の好みのしっとりジューシー系。とある記事によると、セブン-イレブンが、最初に「ちょい足し食材」として売り出したときは一度店頭から消えてしまったそうです。それをむしゃむしゃとおにぎり代わりにハンディで食べられる「新しいダイエット主食」としての再登場で大ヒット! 

 今ではデスクや駅でも、サラダチキンをむしゃむしゃ丸かじりしている人を見掛けますよね。ハーブ、チーズ、ターメリック味まで、フレーバーも増えて、毎日食べるヘビーユーザーが出現しています。毎日食べるから自分で作って食費節約をと、クックパッドには工夫を凝らした「マイ鶏ハム」がアップされ、ネットでも波及しました。

 昨年、「ぐるなび」が選ぶ恒例の「2017年今年の一皿」に「鶏胸肉」が選ばれてからは、豚肉が原料のソーセージやハムよりも、安くて、ヘルシーな加工肉食材として主婦やシニアにも浸透しました。

 そういえば、最近、鶏料理のお店が増えたと思いませんか?

鶏肉は不動の豚肉を抜き、消費量トップに!

 日本人の食生活は平成22年に魚介消費量を食肉が上回り、”欧米化”といわれる変化を遂げました。

 年々増加な中でも、近年、特に増加しているのが鶏肉です。

 鶏肉は、牛肉や豚肉と比べて安価で、ヘルシーなイメージがあるため、消費者の低価格・健康志向により人気が高まって。います。

 平成24年には、長年不動の1位であった豚肉を抜き、鶏肉はそれ以降、日本で最も消費量の多い食肉となっています

鶏肉は内食、外食用が5割以上で今後の増える兆し

 食肉の消費構成を見ると、牛肉や鶏肉は内食向け業務用、外食等の割合が、豚肉は家計消費が加工仕向に比べて高くなっています。

 なお、鶏肉は消費者の国産志向が強いことに加え、牛肉や豚肉に比べて国産の供給力(自給率)が高いことから、家計消費(食肉店や量販店などで販売される精肉の消費量)の大半を国産が占めています。

「サラダチキン」は加工仕向の鶏肉に該当し、主に胸肉が利用されています。現在7%とソーセージやハムに代表される豚肉加工仕向の24%の3分の1。今後のポテンシャルは高いでしょう。