今年のゴールデンウイーク(GW)は9連休と長期間の休日になっている人も多い。JTBの調べによると総旅行人数は2443万人、うち国内旅行人数が2384万人(1%増)と、日本国民の約19%が旅行を通じて短期間で移動する通常とはかなり異なる市場環境が生まれる状況となっている。

利用チェーンをブランドスイッチさせる機会にも

 コンビニは、大都市圏を中心としてオフィス立地や通勤・通学に利用が主な駅前立地・駅売店の店舗では閑散として基本的に売上げはダウンとなる。

 一方、観光地近くの店舗、そこへ向かう幹線道路立地や交通の要所となる駅前ターミナル店舗は大幅に売上げがアップする。

 また、住宅立地の店舗ではGW中は在宅と近隣への外出のみで旅行しないというお客が大多数を占める。長期間の在宅の場合、コンビニの利用も通常の買物とは違うパターンとなり、例えば中食をほとんど買わないお客さまがコンビニで米飯や惣菜などを買ったりすることもあるようだ。

 いずれにしても、GWはさまざまな立地で「いつもコンビニを利用しない客層が通常は買わないカテゴリーの商品を買ったりする」イレギュラーな期間であることは間違いない。

 自分がよく利用するマイコンビニ以外の違うチェーンの店舗を利用する確率も高まるため、利用チェーンをブランドスイッチさせるチャンスにもなっている。

7‐11は中食リニューアル自信作で勝ち残りを狙う

 

 セブン‐イレブンは、4月28日(土)~5月2日(水)までのGW前半は「税込160円未満のおにぎり・寿司の税込100円セール」を実施し、行楽客の取り込みをメインとしながらも、普段はコンビニの中食を食べない新規顧客の取り込みを行っている。

 また、同時に、店頭幕の販促で『つるっと、もっちり!新うどん』を打ち出し、中食のリニューアル自信作で中食戦争での勝ち残りを手堅く狙っている。

 ファミリーマートでは店頭幕で差別化商材であるフラッペを、タレントのみちょぱを使って、『2018年、宇宙の味。夢の国の、ふしぎ味。』と打ち出した。これは新規性のある商材で他チェーンとの差別化を図るという誘客戦略だ。

 

「従業員不足で品切れ」をしないように経営指導

 年間最大の行楽シーズンでもあるGWは、観光立地の店舗では車での利用も多く、カウンターFFやおにぎり、サンドイッチなどのワンハンド商品の需要が高まる。

 この時期はレギュラー時と比べてアルバイトの確保が難しい時期でもあり、 カウンターFFはお客さまのニーズは高いのに従業員不足で仕込みが間に合わずに品切れという店も残念ながら散見される。実は、このあたりがチェーン全体のイメージにつながるため、本部としてはフランチャイジーの経営指導の腕の見せどころとなっている。