郊外SCデベの雄たるイオンモールの人気凋落は近年新設SCの販売不振が直接的要因。4月27日(金)にグランドオープンした「THE OUTLETS HIROSHIMA」はこの状況を変えられるか?

 当社が主催するSPAC研究会では2005年以来、テナント出店アパレル企業による商業施設デベロッパー評価をランキングしているが、08年以降、郊外SCデベの人気凋落が止まらない。かつてはランキングの上位を占めた郊外SCデベがすっかり人気を失い、替わって駅ビルや都心施設のデベがランキングの上位を独占するようになった。

※ランキングは「立地開発」「施設レイアウト」「テナントミックス」「プロパティマネジメント」「売上対比不動産費率」「情報開示」「オムニチャネル販売への姿勢」の7項目の総合点。

都心施設デベに人気集中、郊外SCデベは不人気 

 

 4月に集計したばかりの18年度評価ランキングの上位を占めたのは1位ルミネ、2位アトレ、3位パルコ、と駅ビルや都心型ファッションビルのデベばかり。ルミネは集計開始以来2位より落ちたことがなく10年以降は連続して首位を続けているし、アトレも東京圏駅ビル開発から名称変更した直後の10年以降、ベスト5から落ちたことがなく、パルコも16年から連続してベスト3に入っている。

 5位の三井不動産アウトレット、6位の東神開発、7位の三菱地所・サイモン、8位の東急モールズデベロップメントから13位の小田急電鉄まで都心施設やターミナル施設、アウトレットモールのデベが占め、SCデベは都心型施設も手掛ける三井不動産が4位に入ったのみ。07年までトップに君臨していたイオンモールは16位に落ち、量販店系デベは14位に入ったイズミが上限で、ユニーは19位、イトーヨーカ堂は20位に甘んじている。郊外SCの人気凋落が如実に見て取れる結果だった。

 回答社数は毎年35社前後と限られるが皆、実際に身銭を切ってこれらデベの商業施設に出店し成功や失敗を体験しての“血と汗の一票”であり、人気投票とは次元を画する重みがある。