黒字に転換したベトナム・ハノイのイオンモールロンビエン。

 イオンモールがアジアで展開しているショッピングモールの黒字と赤字の施設名が明らかになった。

 2017年度(18年2月期)において前年度までにオープンした19モールのうち、中国は8モール、ASEAN(東南アジア諸国連合)地域では6モールが店舗ベースの営業総利益で黒字化を達成。特にASEANでは対象の全モールが黒字化した。

 赤字は中国の5モールだけで、黒字化比率は約74%となった。16年度に黒字だったのは10モール(中国7、ASEAN3)で黒字化比率が約53%だったので、2モールに1モールが黒字だったのが、4モールに3モールが黒字へと大幅に収益状況が改善した。

黒字店・赤字店の全施設名はこれだ! 

16年11月にオープンした中国・河北省のイオンモール河北燕郊の開業式典。

 17年度に中国で黒字化を達成したのは北京国際商城(08年度開業、以下同)、天津中北(12年度)、蘇州呉中(14年度)、武漢金銀潭(14年度)、蘇州園区湖東(15年度)、杭州良渚新城(15年度)、武漢経開(15年度)、蘇州新区(15年度)の8モール。16年度に赤字だった蘇州呉中が黒字に転換した。

 一方、中国で赤字だったのは天津TEDA(10年度)、天津梅江(14年度)、北京豊台(15年度)、広州番禺広場(15年度)、河北燕郊(16年度)の5モールだった。

 ASEAN地域は17年9月に開業したばかりのインドネシア2号店のジャカルタガーデンシティを除き現在あるモールが全て黒字化した。ベトナムでは16年度も黒字だったタンフーセラドン(14年度)に加え、ロンビエン(15年度)、ビンタン(16年度)、ビンズオンキャナリー(14年度)が黒字に転換した。カンボジアはプノンペン(14年度)、インドネシアはBSDシティ(15年度)が黒字。

中国とASEANでドミナント出店を加速

 イオンモールは中国4エリア(①北京・天津・山東省、②江蘇省・浙江省、③湖北省、④広東省)とASEAN地域のベトナム(ハノイ、ホーチミン)、インドネシア、カンボジアの3国で海外モールを展開。エリアを限定しそこに集中出店するドミナント出店を進めている。

「ドミナント出店することでブランディングが向上し、テナントリーシングの条件が改善、お客さまの認知度も高まり客数が増えた」と吉田昭夫社長は黒字化が進展した理由を説明する。

 実際、16年1月に開業した蘇州エリア3号店の蘇州新区は14年4月に開いた同1号店の蘇州呉中に比べ、坪当たり月間家賃が約1.6倍に高まり、蘇州新区は初年度から黒字になった。

 17年度は中国4、ASEAN1の5モールを出店した。18年度は3モール(中国2、ASEAN1)、19年度は4モール(中国2、ASEAN2)を開業し、3カ年で計12モール(中国8、ASEAN4)を新規開業、海外31モール(中国21、ASEAN10)態勢を築く。

 18年度は18年6月にカンボジア2号店のセンソニックシティを開く他、中国の煙台金沙灘と広州金沙をオープンする。

 海外事業の営業利益は17年度に8億円の赤字だったが、第4四半期(12~2月)から黒字に転換。18年度は10億円の黒字、19年度には50億円と利益拡大ステージに乗せる計画を組んでいる。

 

 

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