宅配ドライバー不足により、業者不足と運賃高騰で「引っ越し難民」が発生し、企業が転勤の時期を4月から5月、6月に移しつつあるものの、学生は新入学シーズンを迎え、新生活を迎えている人も多いのではないだろうか?

 転居を伴う新生活は、どんな街に住むのかのワクワク感と不安の気持ちが交差するもの。

 引っ越し先を選ぶ基準としては、住む家の間取りなど予算に合わせた条件が前提となるが、通勤・通学の経路や時間、街の治安、利便性などが挙げられる。

 特に利便性の中でも、昨今は「生活インフラとなる良いコンビニが近くにあるか」がポイントとなっている。

最大のポイントは「3Sが徹底できているか」

 筆者が、長年のコンビニ経験をもとに、「良いコンビニの見分け方」を説明すると、最大のポイントは「コンビニ運営の基本を見極めること」といえる。

 コンビニ運営の3つの基本は「接客、清掃、品揃え」(あるチェーンではその頭文字をとって3Sと呼ばれていた)で、これを徹底できているコンビニが「良いコンビニ」になる。

 接客であれば、テキパキした大きな声のあいさつが大事で、レジカウンターから離れたところにいてもお客さま入店時の「いらっしゃいませ」のあいさつが聞こえるかが見極めのポイントとなる(大きな声のあいさつは、万引き犯もハッとさせ、品減りロスの対策にもなる)。

 およそ10年前は、店の従業員が名札を付けており、顔写真もしっかり貼ってあるというのがポイントだったが、個人情報強化により各チェーンとも、このあたりのマニュアルを変更したため、今はあまり参考にはならない。

ビニール傘とツナマヨおにぎりをチェック!

 清掃であれば、 何といってもトイレが常にきれいな状態にあるかが見極めのポイントとなる。直接、売上げに関わらないところまで目が行き届くというところが重要。飲食店やコンビニに入るとトイレの中に清掃者確認リストが貼ってあるのを目にすることも多いのではないでしょうか。業務をルーチン化している店舗は良い店である可能性が高い。

 品揃えであれば、ビニール傘が常時20本以上品揃えされているかが見極めのポイントとなる。ビニール傘は、雨の日以外は全く売れないが、急なゲリラ豪雨の時などは一挙に売れる(駆け込んだコンビニでビニール傘が欠品しており、忸怩たる思いをした読者も多いのでないだろうか?)。

 ビニール傘は、販売許容期限がないため、常に品揃えしておけば機会ロスを起こさないが、それができていない店舗が結構多い。

 あと、中食の最も売れ筋商品であるツナマヨおにぎりがどの時間帯に行っても欠品していないかもポイント。近所のコンビニでぜひチェックしてほしい。

3Sができている店はアルバイトも良い

 3月末、各コンビニチェーンの加盟店オーナーのSNSでは、アルバイトの送別会の投稿が多数見られた。

 学生などの優良なアルバイトが入れ替わるのも、この時期となる。アルバイトの良し悪しは店舗運営のキーファクターだが、3Sがしっかりしている店舗はアルバイト面接や育成がしっかりしており、安心に買物できる店舗といってよい。

「まいばすけっと」や「ローソンストア100」も見よう

 

 大都市圏では、自宅近くや職場、学校近くに複数のチェーンのコンビニがあり、お客さまは「Myコンビニ」を2〜4店舗持っているといわれている。コンビニが隣接してある地点も多いので、ぜひ、3Sをチェックし、最適なコンビニライフを手に入れてほしい。

 大都市圏では、コンビニの他に、食品ミニスーパーの「まいばすけっと」や「マルエツ プチ」「ローソンストア100」などが近隣にあるかどうかも、一人暮らしの人が不動産を選ぶ新基準になっているようだ。

 超高齢化を迎える日本社会。今後、高齢ドライバーの運転規制が考えられ、高齢者は700m以上、買物のために歩かないなど、近隣のコンビニが生活と切っても切り離せなくなる。

 アルバイト不足、オペレーションの向上と店舗利益の相関もあるが、5万8000店舗を超え飽和しているコンビニにおいて、「良きコンビニであること」が生き残りの近道なのかもしれない。