ミーツ国分寺が入居する北口再開発西街区ビル「ココブンジ ウエスト」。上層階にはタワーマンションがそびえる。

 三越伊勢丹ホールディングス(HD)はJR・西武線国分寺駅直結の商業施設「ミーツ国分寺」を4月7日に開業する。同社は4月からスタートした3カ年経営計画で不動産事業を成長事業と位置付けており、その一環として商業施設運営に本格的に踏み出した。「ミーツ」は準郊外の小商圏で成立する衣食住フルライン型の商業施設ブランドとして育成し、多店化を目指す。百貨店の支店や地方店のてこ入れや海外事業のリーシングにもノウハウを活用する。

「ミーツ」を地域密着型SCのモデルに

 同社はこれまでヤング特化型のファッションビル「アルタ」(営業面積1500~3000㎡)を東京と新潟の4カ所で展開。他に「ラシック」名で名古屋三越と福岡三越の一部を運営しているが、これらは都市型立地のファッションに特化した専門館だ。

 これに対して「ミーツ」は首都圏の駅前・駅周辺など準郊外型で衣食住やサービスをフルラインでそろえた地域密着(近隣)型ショッピングセンター(SC)と位置付ける。営業面積は3000~1万㎡を想定。国分寺はそのモデル店として検証を進め「地域のデイリーニーズに応える業態としてできれば今後多店化したい」(杉江俊彦社長)考えだ。

 7日に開業するミーツ国分寺は駅舎と連結した国分寺駅北口再開発西街区ビル「ココブンジ ウエスト」の1~4階部分約9000㎡をマスターリーシングの住友不動産から借り受け、テナント49店を集積した。

 同社が出資する高級スーパーマーケット「クイーンズ伊勢丹」や三越伊勢丹が展開する「イセタン ミラー メイク&コスメティクス」といった独自コンテンツも出店。衣料品は「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング」(GLR)を軸に、雑貨関連では「東急ハンズ」やHMVの小型書店の新業態「hmv ブックストア」などが出店。各フロアにはカフェやレストランを分散配置した。

 ターゲットは30代~40代の女性をメインに、ファミリーやシニア層まで幅広い。昼間は近隣に住む主婦層、夕方以降は仕事帰りの会社員を狙って衣・食・雑貨の多様なテナントをミックスした。

「ミーツ国分寺」の見どころはここだ!

 1階は丸の内キャピタルと三越伊勢丹HDの共同出資会社エムアイフードスタイルが運営する「クイーンズ伊勢丹」が中心。駅を利用する会社員や周辺・近隣住民に向けて生鮮食品やプライベートブランド(PB)を中心に利便性・簡便性の高い品揃えをする都市型小型モデル店になる。

「クイーンズ伊勢丹」の売場面積は約130坪。全商品4000SKU(最小在庫管理単位)のうち570SKUがPBだ。入り口右手などに配置した惣菜は売上げの20%を狙う。
「クイーンズ伊勢丹」を運営する新会社エムアイフードスタイルの遠藤久社長。4月に着任した。

 

 2階は都市感度を持ったファッションとビューティをミックスしたフロア。目玉は「GLR」で婦人、紳士、子供のフルライン型を84.5坪の規模で出店する。

「イセタン ミラー」は16店目。店舗面積は約33坪とアトレ大井町店に次ぐ小型店。18ブランドをそろえ、仕事帰りの女性を狙う。

「GLR」は婦人と紳士の入り口がしっかりと分かれた店構えのL字型店舗。JR東日本が運営する南口の駅ビルセレオから移転した。
ラグジュアリーコスメのセレクトショップ「イセタン ミラー」。4月下旬にはテラスモール湘南にも出店する。

 

 3階はデイリーなライフスタイルとファッションのフロア。東側は雑貨をメインに衣食住を組み合わせたクロスオーバーなテナントミックス、西側はデイリー雑貨とファッションで50歳以上の女性やファミリーも取り込む。

 イオングループの靴専門店「アスビー」は120坪。イオンモールなど郊外型SCを中心に出店しており、駅ビル直結型の商業施設への出店は珍しい。婦人、紳士、子供の靴を扱うが、女性をメインターゲットと位置付ける。

「マザウェイズ」は0~11歳のベビー・子供服を扱う専門店で94店目。売場面積は40坪とやや小ぶりだが、国分寺ではパーティドレスやベビー服を売場前面に打ち出した。

3階の東側は小区画に小間割りされたテナントの編集ゾーン。タオル専門店の「タオル美術館」、和食器の「ドッツ」、ベビー・キッズ服の「コンビミニ」など業種を超えて5区画が軒を連ねる。
カタログ通販を中心に40代~50代向けの婦人服を展開する「ドゥクラッセ」はメンズコーナーを併設した。メンズの併売店は12店目。

 

 4階は「東急ハンズ」を中心にインテリアの「ケユカ」、旅行を扱う「JTB」やウィッグの「フォンテーヌ」、整体の「カ・ラ・ダファクトリー」などを配置し、暮らしの快適・便利性を追求する。

「東急ハンズ」は約360坪。女性向けに特化し、ヘルス&ビューティ、コスメ、ギフトなどを強化した。海外店を含め50店目となった。
紳士服のコナカが手掛けるオーダースーツ業態の「ディファレンス」。2016年10月に東京・青山に1号店を開いたが、この店で51店にまで拡大した。「スーツセレクト」との併設が多いが21坪の店で単独出店した。

 なおミーツの上層階である5階には市民ホールやカフェ、交流スペース、屋外テラスなど国分寺市が運営する施設「ココブンジプラザ」が入居。下層階の地下1階にはパチンコ店が今後出店する予定。

開店日/2018年4月7日
所在地/東京都国分寺市本町3-1-1
商業施設面積/約9000㎡
階層/1~4階
テナント数/49店
初年度来館者目標/600万人
デベロッパー/三越伊勢丹プロパティ・デザイン

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