セブン‐イレブン・ジャパン(SEJ)は1991年に経営に行き詰まった本家・サウスランド社を買収し、日本を含む世界17カ国、世界で最も多い6万3419店舗(2017年12月現在)を展開している。

 SEJとしての海外出店は、子会社であるセブン‐イレブン北京有限公司とセブン‐イレブン成都有限公司など、中国の一部地域の出店のみとなっている。

日本のコンビニ「アジアに多いが、欧米には少ない」

 コンビニがアメリカから日本に輸入され、展開をスタートしてから約44年。日本式コンビニは、国内の社会環境に変化対応して、生活インフラとして、世界最高峰の小売業態として進化しいっている。

 各コンビニチェーンはアジアへの進出を果たしているが、それ以外の地域にはそれぞれの国の法律の問題などもあり、あまり展開をしていない。

 日本式コンビニとして欧米に初進出したのは、Lawson USA Hawaii,Inc.を設立し2012年7月7日にアメリカ・ハワイ州 ホノルルワイキキ地区に出店した2店舗で、日本のコンビニの歴史で38年目で初の出来事だった。

 ハワイのローソンも一時期は店舗数が4店舗まで拡大したが、現在は「ローソン ステーション シェラトンワイキキ店」と「ローソン ステーション モアナ・サーフライダー店」の最初にオープンした2店舗に集約され、黒字化展開しているようだ。

ハワイのローソンはリゾートコンビニに方針変更

 2012年、当時のローソン新浪剛史社長の発表によるとハワイでの店舗展開は、『欧米での先進国の多店舗化を見据え、まずは日本人観光客も多いハワイ・ホノルルでの展開を軌道に乗せ、2015年にはホノルルのあるハワイオアフ島で20〜30店舗を実現し、足掛かりにする計画』だったが、今は『リゾートコンビニとしてのフォーマットを確立し、コンビニの仕組みで多店舗展開するのではなく、ブランドを利用した新しいフォーマットでの少数店舗での展開に舵を切っているようだ』。

地元勢「ABCストア」はロゴ入りTシャツが人気

 

 ハワイ・ホノルルのリゾートコンビニの先駆けはABCストアで圧倒的に寡占化している。

 ABCストアは、お土産屋を基本とし、医薬品と中食や飲料・アルコール・加工食品、コスメ トイレタリーの日用品などのコンビニ商材を付加したフォーマット。ハワイ州で57店舗を展開するうち、観光の中心のワイキキに37店舗(2017年7月現在)をドミナント出店しており、観光客の強い味方となっている。特にお土産としてはTシャツの品揃えは豊富でオリジナルの商品もあり、ABCストアのロゴ入りTシャツは人気商品となっている。

ローソンの店舗には日本人観光客が多かった

 ローソン ステーション モアナ・サーフライダー店をチェックしてみると、ABCストアを意識したリゾートコンビニとして展開しており、店舗はおよそ15坪で日本の標準コンビニの半分くらいの広さとなっており、品揃えの7割前後をお土産で占めている。

 お土産は、ABCストアの売れ筋と同じカテゴリーの商品を効率的に展開しており、品揃え数が必要となるTシャツなどは数種類とかなり絞り込んだ品揃えとなっている。

 買物している観光客は、数回訪れた私見では8割方が日本人となっており、その観光客に話を聞いてみると、「旅行も終盤戦を迎え、日本の食べ物などが恋しくなり、ローソンの看板に安心し店に来てみた。店の思惑通りなのか、日本国産米のおにぎりとおでんを買ってしまった(笑)」のこと。