近隣型ショッピングセンター(SC)を展開するイオンタウン(千葉市、大門淳社長)は千葉県君津市のダイエー君津店跡地にイオンタウン君津を3月30日開業した。
同SCは全国で57店舗目にあたる「イオンスタイル」を導入。従来の「イオンスタイル」は総合スーパー(GMS)の形態が主だったが、イオンスタイル君津は衣料品は扱わず、H&BC(健康、美容用品)や日用品は扱うというスーパーマーケット(SM)となった。このような業態の「イオンスタイル」は既に数店舗あり、今後も地域のニーズに合わせて出店様式を変えていく方針。
同SCは君津市街地の中心に立地。国道16号線より最短約1.5kmの立地にあり、市全域や近隣の木更津市や富津市からのアクセスが可能。基本商圏は車で15分圏内の約2万5200世帯・約5万4800人を対象とする。君津市は40~60代の住民が多く、単身や一人世帯の構成比が高い。事前に行った調査で「鮮度の良い生鮮食品と豊富な惣菜」や「友達や家族と一緒に過ごせる施設」のニーズが高かったことから、SCのテーマを「食」と「ヘルス&ウェルネス(健康)」とした。
各売場に地物商品を品揃え
地域密着を掲げる同店は、JA君津や近隣の漁港から仕入れた商品に加えて九州でなじみのある食品を取りそろえる。これは君津には九州ゆかりの住民が多いため。鮮魚売場には対面カウンターを設置し少量ニーズに応えるとともに、お客とのコミュニケーションを図る。
地域の人が集まれる場所を提供する
同店は鮮魚専用の「魚魚彩」とカフェスペースの2つのイートインスペースを併設する。地域密着の一環として、カフェスペースでは健康に関する勉強会などのイベントも企画している。
健康と生活に寄り添うテナントをそろえる
イオンタウン君津は駐車場(駐車台数338台)を囲むようにA~Dの4棟が建つ。ダイエー君津店は3層だったがイオンタウンは全て平屋となった。駐車場はダイレクトパーキング(店舗入り口に近いゆったりとした駐車場)とし、よりアクセスしやすく地域密着のSCを目指した。
「ヘルス&ウェルネス」というコンセプトに沿って、テナントにはリハビリ型デイサービス、歯科、フィットネスやコインランドリー、クリーニング、エステサロンなど健康や生活に関わるサービス店をそろえる。
「イオンスタイル」にはドラッグストアの「イオンドラッグ」を併設。洗剤などの消耗品や日用品や薬のほかに血圧計や体脂肪計などの健康家電も並ぶ。
地域密着の取り組みとしてテナントのリハビリ型デイサービスの店舗ではセミナーやラジオ体操を行う。今回のグランドオープンでは地元の和太鼓チームによる演奏が行われた。今後も地元住民と協働するイベントを企画している。
オープン日/2018年3月30日
所在地/千葉県君津市中野5-17-1
敷地面積/2万7775m2
総賃貸面積/8070m2(イオンスタイル/2593m2、うち食品売り場/約580坪)
営業時間/8時~22時(物販、専門店:10時~21時)
店長/江畑 潤
従業員数/SC全体約230人(内核店舗170人)
駐車台数/338台
駐輪台数/280台
店舗数/21店舗(核店舗・ATM含む)