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 スーパーマーケット(SM)のお客さまはその80%近くが店舗に入ってから買う商品を決めるといわれています。これは売場からお客さまへの情報提供が大事であることを意味しています。

主婦が『今日何食べたい?』と聞く理由

 主婦へ「SMに買物に行くとき、事前に買うものを決めていますか?」と聞くと、80%の主婦が「決めていない」と回答します。売場で主婦は思いの外、『売場で何を買おうかな』と迷っているのです。

 皆さんも体験があるかもしれませんが、SMに夫婦で買物に行き、妻から「今日何食べたい?」と聞かれた経験はありませんか? 私はそんなときは困って、「おいしいもの」と答えます。すると妻は『役に立たないわね』の表情をして、売場で買うものを探し始めます。

 主婦は売場でメニュー提案されて、『今日はこのメニューしよう』と決めることができたり、売場から『今日のお買い得商品』と明確に提案されると助かるのです。従って、メニュー提案する店舗は増えています。

今どきの若いお母さんは子供にも聞く

 あるSMで働くパートさんがこんなことを教えてくれました。30代のお母さんと幼稚園児の2人連れのお客さまの話です。

 このお母さんは農産売場でお子さんに「今日何食べたい?」と聞いたそうです。しかし、お子さんは答えられません。お母さんは「しょうがないわね」と言って、畜産売場へ行きました。すると、またお子さんに聞きます。「今日何食べたい?」 お子さんはまた答えられません。お母さんは少々切れ気味に「しょうがないわね!」と言って、水産売場に行きました。するとお子さんに「今日何食べたい?」とまたまた聞きました。お子さんは答えることできません。お母さんは「しょうがないわね。野菜炒めにでもするわよ!」と乱暴に言って、農産売場へ戻っていったそうです。

 このパートさんはお子さんがとても可哀想に思えたそうです。よくよく考えてみれば、売場でのメニュー提案は大人向けにつくられています。大人が見てこんなメニューにしようと思えるPOPです。

 残念ながら、幼稚園児が見て、「お母さん、焼きそば食べたい」「ハンバーグ食べたい」と言えるPOPはないのです。そこで、このパートさんの提案でお子さん向けメニュー提案用に、ひらがなと絵入りのPOPを作成し、売場で提示しました。1週間続けたら、売場で「お母さん、○○食べたい」と言うお子さんが増えたそうです。