3月29日に開業する東京ミッドタウン日比谷。左のビルは日比谷シャンテ。

 三井不動産は東京・日比谷公園の向かいに大規模複合開発「東京ミッドタウン日比谷」を3月29日に開業する。同ブランドの使用は2007年3月に開いた東京・赤坂の東京ミッドタウンに続いて2施設目。

「公園と街が融合した街づくり」(同社)を目指しており、多機能・多用途の複合ビルとなる。「非日常を感じられるハレの場」(同)をコンセプトに「正統派の大人」をイメージターゲットに設定した。日比谷はビジネス街である丸の内・大手町、官庁街の霞が関、商業エリアの銀座の結節点となっており、各エリアからの集客に加えて湾岸エリアを含めた都心生活者も取り込みたい考えだ。

商業フロアは売上高130億円を目標に

 商業フロアは地下1階~地上7階。シネマコンプレックスのTOHOシネマズをはじめ60店が出店する。オフィスフロアは9~34階。多目的ホールや会員制交流スペースなどを設け、ベンチャー企業や大企業などのビジネス連携拠点となる「ベースQ」も6階に配置し、4月からスタートする。

 商業フロアの店舗面積は約1万8000㎡(シネマコンプレックスを含む)。4~5階はTOHOシネマズ(11スクリーン・2200席)。6階にガーデンレストラン(150席)、7階に日本料理店(今夏開店予定)が入り、地下1階~地上3階に物販店と飲食店が配置されている。

1階から見た3層吹き抜けのアトリウム。伝統的な劇場空間を参考にしたという。

 初年度売上げ目標は130億円(シネマコンプレックスを含む)。同来街者目標は1200万人(オフィス勤務者を含む)。ちなみに赤坂の東京ミッドタウンの売上げ規模は約290億円、来街者数は年間約3000万人であり、おおむね4割程度の目算だ。

 地下1階は地下鉄直結のフードアーケード。8店が集積した日比谷フードホールをはじめ、食物販店が並ぶ。

 1階はファッション雑貨が中心。アトリウムを囲むように三越伊勢丹が運営するコスメのセレクトショップ「イセタン ミラー メイク&コスメティクス」が最大規模の大型店を出店。トヨタのレクサスのブランド体験型施設も軒を並べる。アッシュ・ペー・フランスも大人に向けたジュエリーのビンテージショップ「ハロ・アッシュ・ぺー・フランス ビジュー」を開く。

「イセタン ミラー」(1階)。売場面積は670㎡と通常の5倍という最大規模で出店。40ブランドを扱う。通常のカラーメイクに加え、スキンケアブランドを強化(写真)。美容室、美容家電、トレーニングギアなど売場内に初めてインショップを5店導入した。
「レクサス ミーツ」(1階)。トヨタのレクサスのブランド体験型施設で①セレクト雑貨とレスサス車の一体展示、②日本の食材にこだわったカフェ、③試乗体験プログラム――の3つのゾーンで構成する。ライフスタイル雑貨は450アイテム以上あり、三越伊勢丹が商品を選んでいる。

2階はレストランとファッションのゾーン

 2~3階は日比谷公園側のエリアをレストランが占め、食事をしながら日比谷通りを挟んだ日比谷公園などの景観が楽しめる仕掛けになっている。

 2階の残り半分はファッションのゾーン。デザイナー本間正章氏が手掛ける「マスターマインド」2ブランドで世界初のフラッグシップストアとなる「マスターマインド トーキョー」をはじめ、ゴールドウインがアウトドアの新業態「ザ・ノースフェイス・プレイ」を開設。ファクトリーブランドや古き良き時代に触発された現代のアイテムをミックスしている東京・原宿のセレクトショップ、メイデン・カンパニーが「ウェルメイド バイ メイデンズショップ」を商業施設に初めて出店する。

「マスターマインド トーキョー」(2階)。「マスターマインド・ジャパン」「マスターマインド・ワールド」の世界初のフラッグシップストアで、TSIホールディングス100%子会社のアイソラーが展開する。
「タトラス&ストラダエスト」(2階)。ダウンジャケットが人気のイタリア発祥のアパレルブランド「タトラス」とベーシックとモダンを掛け合わせたハイファッションを提案するセレクトショップ「ストラダエスト」の複合店。売場面積は180坪。右から「ストラダエスト」のメンズ、同レディス、「タトラス」の順に並ぶ。客単価は10万円を予想する。

 ベネクシーのセレクトショップ「クオリネスト」の2号店、イタリア発祥のブランド「タトラス」とセレクトショップ「ストラダエスト」の南青山と大阪に次ぐ旗艦店「タトラス&ストラダエスト」、三陽商会が手掛ける紳士靴・雑貨の「三陽山長」も店を開く。

 コスメブランド「スリー」も食を通した健康と美をテーマにした新業態を出店。野菜を使ったメニューを提供する「リバイブ キッチン スリー」を併設する。

 3階の半分は雑貨のゾーン。書店の有隣堂がビストロ、理容室、アパレル、眼鏡店、雑貨などを複合したユニークな大型店「ヒビヤセントラルマーケット」を開く。

「三陽山長」(2階)。三陽商会が手掛ける紳士靴・雑貨の「三陽山長」を約40坪の売場の左半分で展開し、右半分ではコーポレートブランドの「サンヨー・エッセンシャルズ」と「サンヨーコート」を展開。コーポレートブランドの商業施設への出店は初めて。
書店の有隣堂による「ヒビヤセントラルマーケット」(3階)。手掛けたのはクリエイティブディレクターの南貴之氏。売場面積は237坪。昭和の古き良き時代を想起させる売場環境の中に食事や酒、衣料品や眼鏡店、理容店、コーヒースタンド、本など9店が軒を連ねる。

開店日/2018年3月29日
所在地/東京都千代田区有楽町1-1-2
敷地面積/約1万700㎡
延べ床面積/約18万9000㎡
店舗面積/約1万8000㎡(シネマコンプレックスを含む)
階層/地下4階~地上35階、ペントハウス1階(商業フロアは地下1階~地上7階)
テナント数/60店
建築投資額/約1300億円
初年度売上げ目標/130億円(シネマコンプレックスを含む)
初年度来街者目標/1200万人(オフィス勤務者を含む)
デベロッパー/三井不動産

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