新年度がスタートします。新生活が始まり、慣れない環境でのストレスや疲れ、おなかの不調などに悩まされている方も多いのではないでしょうか。そんな方にお勧めしたいのが「腸活」です。免疫の鍵は腸ともいわれて注目されています。おなかの調子が気になる……という方はぜひ参考にしてみてください。

腸の環境は将来の健康にも大きく影響する

 腸活とは、腸内環境を整え、健康を維持するための生活習慣を実践する活動といわれています。具体的には食物繊維を多く含む食品を摂取する、水分を多く取る、短期間の断食をする、運動やマッサージを行うなど多くの方法があり、美容や健康に効果があるとして注目されています。

 便秘は、食物繊維や水分の不足、運動不足、ストレスや過労から引き起こされるものなどさまざまな原因が考えられ、肌の健康状態にも影響を及ぼします。おなかが張るなどの不快感が長く続くようであれば大きな病気が潜んでいることもあり、日常生活に大きな影響をもたらします。

 下痢も症状が続くとおなかの痛みを伴うだけではなく、栄養が吸収されにくいためビタミン、ミネラル不足に陥り、疲労や倦怠感、貧血症状、カルシウム不足から骨がもろくなります。筋力低下、体重減少などが見られる場合もあり、生活の質(QOL=クオリティ・オブ・ライフ)が低下するばかりか、将来の健康にも大きく影響すると考えられます。

腸活に役立つ3つの改善ポイント

 前述のように腸の環境が不安定であると、体調不良をはじめ、大きな病気につながることも少なくありません。腸活は生活習慣の改善が大切ですが、その中でも下記の3つがポイントになります。

1 水分不足の解消……一度にまとめて飲まずに1時間に1回は水分補給を行いましょう。糖分が入ったものやアルコールではなく、水やお茶がお薦めです。腸に冷えは禁物。常温か温かい飲み物を選ぶようにしましょう。

2 食物繊維不足の解消……食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があります。水溶性の食物繊維を多く含む食品(野菜、果物、海藻、芋類、納豆など)は、ビフィズス菌、酪酸菌などの善玉菌の餌になり、腸内環境の改善に役立ちます。不溶性の食物繊維は根菜類、豆類、キノコ類、穀類などが該当します。現代人は特に食物繊維が不足しているため、日々の食生活ではなるべく意識したいものです。

3 乳酸菌の摂取……ヨーグルトや乳酸菌飲料をはじめ、漬物などの発酵食品にも含まれます。乳酸菌に注目が集まる中、シロタ株、ガセリ菌、LG21菌などが代表的なものに挙げられます。免疫力アップに働くもの、ピロリ菌の活動を抑えるもの、アレルギーの改善に寄与する効果があるものなど、腸内環境を整える重要な役割を示します。体に合うもの合わないものがあるかもしれませんが、体調不良やストレス回避の予防策として、ヨーグルトや乳酸菌飲料をはじめとした発酵食品を試してみるのもお勧めです。

 コンビニやスーパーで購入できる身近な食品でできる手軽な健康活動の一つである「腸活」。おなかの調子が気になる方は今日から気軽にトライしてみてはいかがでしょうか。

 

 

※本記事は『ファッション販売』2018年4月号に掲載されたものです。内容は取材当時のものです。

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