2月は冬物クリアランスセールが終焉に向かう中で、お客は節分バレンタイン旧正月といったソーシャルイベントを体感する。特に今年は平昌五輪(開催期間:2月9日~25日)で連日繰り広げられる戦いに熱いエールが送られた。五輪期間中の最高視聴率は、羽生結弦が金メダルを決めた17日のフィギュアスケート男子フリーの33.9%(NHK総合が中継放送)。瞬間最高は46.0%で、土曜日だったとはいえ、昼すぎの放送としては記録的な高さだったようで、17日のお客の出足に影響を及ぼしたかもしれない。

 

*しまむらの既存店「売上高96.2%、客数102.1%、客単価96.7%

*ライトオンの既存店「売上高92.4%、客数90.3%、客単価102.4%

 しまむらは昨年の9月以降、6カ月連続既存店売上高が前年割れだったことから、通期でのしまむら業態の既存店売上高は前年比で99.9%となった。2月7からの北陸を中心とした大雪の影響で休業や営業時間短縮などの影響によるものとのこと。ちなみにしまむら業態1401店舗中、特に甚大な被害のあった北陸3県の店舗数は57店舗(石川=23、福井=12、富山=22)となる。先月より、セレモニー関連レディス4点セット7800や、子供フォーマルセット5800等の高価格帯の品揃えを拡充したものの、2月7日からスタートした決算セール300円、500円、700といった低価格によるインパクトの方が勝ったのか、客単価は一度も前年比を超えることなく、今期を終えることになった。SALEイベントによる集客が見込めている環境下で、高価格帯に向けたチャレンジも必要だが、買上げ点数を上げる施策も急務と思われる。

 ライトオンも平年に比べて低い気温や大雪の影響から、既存店売上高の前年実績は2カ月連続して割り込んだ上半期計既存店売上高90.6%、客数88.0%、客単価102.9%厳しい状況が続く。昨年の春にメンズのカラーピンクが売れて話題となったチャンピオンのプルパーカーは今年も売れているようで、相変わらずカラーピンクの動きが良くユニセックスによる購入トレンドが続いている模様。1月に引き続きUSA製のLevisの501ジーンズも堅調のようだが、現在の既定路線では集客につなげられていないのが実情。新たに代表取締役に川崎順平氏が4月1日付で着任予定。若干38歳の若く新しい感覚を持って取り組む手腕大いに期待したいところだ。

 

アダストリアの既存店「売上高97.3%、客数102.1%、客単価95.3%

ユナイテッドアローズの既存店「売上高104.7%*1客数103.0%、客単価102.3%

  アダストリア3カ月連続既存店売上高は前年割れに。ブランド別ではニコアンド、アパートバイローリーズ、バビロン等が好調。全国的な気温低下による春物の売上げの伸長が鈍かったとのこと。やはり旗艦ブランドグローバルワーク復調が待たれるところだが、冬物商品の最終処分に思いの外、時間を要してしまい、春物のセールスに影響を来たした感が否めない印象だ。正に端境期のシーズンの切り替えの難しいところだが、次月以降の立て直しに期待したい。在庫消化に伴う値引き販売の膨らみから18年2月期の純利益は62%減の44億円に下方修正した。業績改善に向けたテコ入れに、最高経営責任者(CEO)兼社長に福田三千男代表取締役会長復職、今後の動向に引き続き注目していきたい

 1に既存店売上高を割ったユナイテッドアローズ(UA復調を果たす。各社春物商品が苦戦する中で、引き続きセレモニー新生活を印象付ける商品が好調レディスではノーラペルジャケットスラブカルゼ素材ツィードジャケットオフィス兼用キーワード継続メンズではセットアップ可能なテーラードジャケットは、昨年から小売価格を下げて展開したのも功を奏したか。この時期はスニーカーの指数も高くNB90年代復刻モデルや、リモアスーツケース等が順調に動いたようだ。

 

無印良品(衣服・雑貨)の既存店売上110.8%*2客数107.7%客単価98.9%

ユニクロの既存店「売上高105.1%、客数100.2%、客単価104.8%

 11カ月連続既存店売上高をクリアした無印良品好調そのもの、低温が続いた前半は「首のチクチクをおさえた洗えるタートルネックセーター」等の冬物商品動いた。後半から綿混2重編みのノーカラーコートや大型店限定のデニムノーカラーコートといったアウター類が動き出した様子だ。引き続き「価格」にフォーカスして2400品目価格を見直した。靴下の選べる3足シリーズや脚付マットレス・ポケットコイル、素材を生かしたカレーなど。引き続き化粧水タオルスリッパの売上げが堅調で特にタオルは厚手、中厚手、薄手と肌触り感を分かりやすく分類、陳列できたことによる訴求効果も後押したと推察する。

 ユニクロも既存店前年同月をクリアした。2月の好調企業同様に、寒い前半には冬物商品が、気温の上がった後半には春物が売れたようだ。降雪に見舞われた地域もあったものの、客数は0.2%増の結果で終えた。冬商材は「ヒートテック」「ウルトラライトダウン」が動いたようで春商品はボトムが中心。メンズの感動パンツやイージーアンクルパンツ、ジーンズとオンオフまとめた複数買いが目立った。メンズの定番カットソーは女性の買上げ客も多く、ユニセックス代理購買客根強い。新たにパジャマコレクションを加えた「イネス・ド・ラ・フレサンジュ」のラインも、オーセンテックな品揃えの中にエッジを効かせたデザインで新鮮、新たな顧客の獲得につながりそうな勢いを感じる。