月刊『ファッション販売』では毎年全国の専門学校生をアンケートを取り、働きたい企業やブランドなどについて聞いて、ランキングにまとめる人気企画「ファッション業界 人気企業ランキング」を展開しています。2018年は第11回目。今年は1588人の学生たちに答えてもらいました。以下、その一部を紹介します。

学生1588人が選んだ働きたい企業ベスト50

 
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 1位のコム デ ギャルソンが選ばれた理由は「商品、事業内容の魅力」「企業姿勢、イメージ、社風」「知名度」という回答が多かった。同社は1973年創業のモード系ファッションブランドで、個性的なデザインが常に注目を集めている。デザイナーで創業者である川久保玲氏は日本屈指のデザイナーの1人。パリコレクションにも大きな影響を与えている。芸術的な服ももちろんだが、川久保氏の輝かしい功績も学生が同社に憧れる理由の一つかもしれない。 今年で11回目となる「働きたい企業ランキング」。首位に立ったのは、昨年と同様にコム デ ギャルソン。2位のビームスも昨年と同様の結果となった。長年上位にいるこの2つの企業は常に学生から絶大な支持を得ているようだ。

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 2位のビームスは、主に「人事制度・教育面」「長く勤められそう」という回答が多く、デザイナーを前面に押し出したコム デ ギャルソンとセレクト中心であるビームスでは支持の理由があまりかぶらないようだ。近年は異業種や自治体とのコラボレーションなども積極的に行っており、ライフスタイル提案の書籍もヒットを飛ばしている。遊び心にあふれるイメージがある同社は、ファッション感度の高い学生たちを引き付けてやまない。

 3位のヨウジヤマモトは上位常連企業ではあるが、本誌のランキングでベスト3に入ったのはこれが初めて。主に「商品、事業内容の魅力」が理由で人気を集めた。ヨウジヤマモトは山本耀司氏が72年に設立した。クールでとがったモードファッションを提供しており、世界的に支持されている。山本氏は今回アンケートにも参加していただいた文化服装学院の卒業生でもあるため、専門学校生が憧れるのも当然ではないだろうか。

 4位のザラ・ジャパンも近年は上位常連となっている企業。知名度の高いファストファッションブランドは複数あるが、学生にとってはザラのファッションが最も魅力的に映るようで、ファストファッションで唯一「商品、事業内容の魅力」に票を集めた。

 5位のアダストリアは前回11位からランクアップ。「給与・待遇面」「長く勤められそう」などの理由で支持されている。数多くの人気ブランドを運営している同社だが、マーケティングリサーチやデジタル化のための研究所を開設するなど数々の新しい試みが注目されたのだろうか。

 その他の傾向としては、例年ブランド人気の高かったサンローランを販売するケリング ジャパン イヴ・サンローランディヴィジョンと、ヴィヴィアン・ウエストウッドの商品を扱うインコントロが昨年圏外という結果からランクインした。カタログ通販で有名な昨年50位の千趣会が圏外になり、ゾゾタウンで知られるスタートトゥデイがランクインしたということで、EC(電子商取引)が強い流れはまだまだ続きそうだ。

働きたいブランドベスト20

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※本記事は『ファッション販売』2018年3月号に掲載されたものです。内容は取材当時のものです。

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