岡本 文宏 メンタルチャージISC研究所代表

 アパレル専門店チェーン勤務、セブン‐イレブンFC店経営を経て、従業員のやる気と売る気を一気に上げる日本初の商店街専門ビジネスコーチとして独立。250社以上の経営者に対し、繁盛店になるための人材育成、マネジメントノウハウを提案する。商業界ゼミナールのレギュラー講師。著書に「仕事をまかせるシンプルな方法」、「できる人材がすぐに辞めない職場のつくり方」(いずれも商業界)がある。
(岡本氏の講演は2月21日15時より)

 

「せっかく働いてくれる人が職場を去る理由はさまざまですが、従業員が続かない職場の共通点に“7つの大罪”があります。①応募者のニーズと合っていない、②人間関係がよくない、③会話がない、④相談できない、⑤教育がない、⑥関心がない、⑦将来が見えない」

 採用した人が定着しない、できる人ほどすぐに辞めてしまう。あなたの職場にはいくつの大罪が当てはまるだろうか。

「以前、利用していた居酒屋の話です。訪れるたびに店内や厨房の従業員の顔ぶれが変わるのです。人の入れ替わりが激しいためか、不慣れな従業員に囲まれた店長は黙々と作業をこなしている様子でした。よく観察してみると、お客さんへの対応や愛想はよいのですが、従業員との会話が見られませんでした。従業員も黙ってばかりで、暗い顔のように見えました。店内で無駄な雑談はいけませんが、気付いたこと、ちょっとした一言、二言の会話はあっていいのです。これが仕事のスムーズなコミュニケーションにもつながるのです」(岡本氏)

 アパレル専門店チェーン、セブン‐イレブンで店長経験を持つ岡本氏もまた従業員の離職率の高さに悩まされていた時代があった。

「在籍期間4時間という最短記録も」(岡本氏)というほどで、寝る時間、食べる時間も切り詰め、一人で切り盛りしなければならない経験を積む中で、現場の仕組みを変え、仕事のまかせ方を学び、働きたくなる職場をつくりあげていった。その経験をもとに商工会、商業施設、企業で人材マネジメントの研修・教育活動を行う岡本氏。

「“ここでずっと働きたい!”と思ってもらえる職場にするためには5つのマネジメントがあります。①毎日のコミュニケーション、②共感する、③質問する、④失敗を克服させる、そして⑤残業をさせない、ことです」

 ①から③までは全て相手と良好な人間関係をつくるコミュニケーションといえる。同じ職場、同じ仕事をしていても人間相手にやる気スイッチを押すためには、コミュニケーションの取り方も相手に応じて工夫する必要がある。

「ただし、従業員に気を遣い過ぎたり、ごまをすることではありません。正しい倫理観とあるべき経営観を持ってあたってください」

 人材育成と定着のマネジメントを学び、素敵な職場をつくってみよう。

 

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