結城 義晴 商人舎代表

 株式会社商人舎 代表取締役社長。1977年(株)商業界入社後、『食品商業』『販売革新』編集長、取締役編集統括、代表取締役社長を歴任後、2008年(株)商人舎設立。同年、コーネル大学RMPジャパン副学長(2011年退任)、翌2009年、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科教授就任(2014年退任)。2016年から学習院マネジメントスクール顧問。
「商業の現代化」と「知識商人の養成」を標榜し、2013年、月刊『商人舎』とネットメディア『商人舎magazine』創刊。講演・執筆・海外研修等で活動中。Blog[毎日更新宣言]は、2007年8月から連続更新中。著書に『お客様のために一番たいせつなこと』(中経出版刊)、『1秒でわかる! 小売業界ハンドブック』(東洋経済新報社刊)などがある。
(結城氏の講演は2月20日13時20分より)

 

「“店は客のためにあり、店員とともに栄える”そして“損得より先に善悪を考えよう”に象徴される倉本長治師の商業界精神は不滅です」

 本ゼミナールで「商業界精神の未来」のタイトルで基調講演を務める結城義晴氏。(株)商業界で編集長、社長を歴任し、全国の商業者に向けて、商業界精神を媒体、講演を通じて発信してきた。その後、(株)商人舎を設立し、その活動領域はさらに広がりをみせる。同社サイトの「結城義晴の毎日更新宣言」と題したブログは、商業者に向けて10年以上、メッセージを毎日発信し続けている。

 しかし、結城氏は冒頭に続く重要な言葉として、「(店員とともに栄え、)店主とともに滅びる」を挙げる。

「“正しきによりて滅ぶる店あらば、滅びてもよし。断じて滅びず”という新保民八先生の言葉があります。正しくない商いは即座に滅びる。ただし、正しさを唱え続ける商いが滅びることもある。それは“断じて滅びず”の前提として“自ら、変われ!”のイノベーションがなければならないのです。今、世界の消費社会に“第三の波”が訪れている」

「第三の波」とは1980年、評論家・未来学者の故アルビン・トフラーが著した大ベストセラー。初めて農耕を始めた石器時代の農業革命、そして工業化が進展した産業革命に続き、「第三の波」としての情報革命の到来を記したもの。

 昨年来、Amazonによるホールフーズの買収、究極のAI店舗といえる「Amazon Go」の開設など、確かにトフラー氏の予言が現実味を増してきている。

 人工知能(AI)やロボット、IoT、ビッグデータの活用による「流通Information Technology 革命」に対し、店舗はどのように対するべきか。

 商業界精神の不変性を持ちつつ、どのようなイノベーションが必要とされるのか。

 結城氏は語る。「商業界精神とAI流通革命の融合は21世紀の経営に不可欠の命題。倉本長治師の教えを噛み締めつつ、商業界精神の未来図とAI流通革命の透視図をお見せしたい」。

 

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