昨年の12月12日、「イオングループ中期経営計画」説明会でイオンの岡田元也代表執行役社長が語った内容を速報しました。今回は「2018年2月期第3四半期決算」説明会。イオンの執行役 環境・社会貢献・PR・IR担当の三宅香さんが会見で話した内容を完全再現しました。

お客さまの節約志向は依然として継続している

 初めに当社を取り巻く環境ですが、内閣府の月例経済報告によりますと、景気は緩やかな回復基調が続いており、個人消費も緩やかな持ち直しとなっております。

 しかしながら、チェーンストアの売上高既存比はこの第3四半期も前年割れをしており、また、当社におきましても、値下げをした商品が好調な売れ行きを示すなど、お客さまの節約志向というのは依然として継続しているというふうに考えております。

「健康でありたい」「若々しくありたい」は重要な価値観の一つ

 一方で、お客さまの「健康でありたい」「若々しくありたい」というキーワードは重要な価値観の一つとして確実に位置付けられており、「ドラッグ・ファーマシー事業」やイオンリテールの「ビューティ・ファーマシー部門」の売上げは前年を上回る推移となっております。お客さまの価値観の変化に対応した価格や商品の提供が今まで以上に必要な状況になってきているように感じております。

 このような多様、かつ変化する消費環境の中、当社の営業収益は第3四半期累計で過去最高を更新しております。利益につきましても、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益の全てが改善をしております。

 営業利益につきましては通期での過去最高益を達成した2011年度の第3四半期以来となる1000億円を超える結果となっております。

中計の主要項目、最優先課題の「GMS事業」の収益改善が進んだ

 次にセグメント別の状況ですが、本年度を初年度とする中期経営計画の主要項目、かつ最優先課題である「GMS事業」の収益改善が進み、全事業の中で最も大きな損益改善を果たしております。

 一方、「SM事業」「サービス・専門店事業」が減益となっておりますが、「GMS事業」を含め、5つの事業の改善でカバーをし、トータルでの増益につなげることができております。

 9月から11月の3カ月につきましても、増収を記録したことに加え、営業利益、経常利益、四半期純利益共に損益改善となりました。営業利益につきましては6四半期連続の改善となり、着実に収益改善が進んでおります。

第3四半期は生鮮中心の企業には厳しい環境だった

 第3四半期の3カ月においては野菜の相場安や魚介類の記録的な不漁、また天候面では10月の後半2週にわたり週末に台風が来襲するなど生鮮食品を中心に取り扱う企業にとっては厳しい環境となりました。

 当社の「SM事業」におきましても荒利益率の改善により営業総利益の段階では増益となったものの、人件費や電気料金単価上昇の影響を受けた水道・光熱費の増加をカバーするには至りませんでした。

 引き続き、生産性の改善を進めるとともに、地域ナンバーワンSM企業の集合体を目指し、改革に取り組んでまいりたいと思います。

 また、「サービス・専門店事業」におきましては、記録的な大ヒットとなったアニメ映画の効果により、前年同時期に大きく増益したシネマ事業において、その反動減がありました。その他の事業はこの3カ月においても着実に改善をしております。

イオンリテールではお客1人当たりの買上点数が増加している

 次に、「GMS事業」の損益改善をけん引したイオンリテールの業績について概況をご説明いたします。

 イオンリテールの営業損益は前期より74億円の改善となりました。売上げにつきましては、既存店売上げは前年に届いていないものの、お客さま1人当たりの買上点数の増加により、トレンド改善が継続しております。