戌年ということで、犬に注目しながらコンビニで買物をしていると、コンビニから転換した近所のミニスーパー「まいばすけっと」に犬をつなぐ専用ポール(リードフック)があった。

 店の従業員に聞くと、「このお店は、まいばすけっとになる前はセブン-イレブン。その前はローソンでした。専用ポールはローソン時代に設置されたものを使っていて、毎日数件ご利用されるお客さまがいらっしゃいます」とのこと。

 狭小商圏で運営するコンビニにとって、犬の散歩をする近隣住民は実は上顧客。そのため、住宅立地の店舗を中心にリードフック設置を見かけることが多くなっているのだ。

コンビニではここ3年で売上げが2~3割増

 2014年以来、大手コンビニのペットフードの売上高は前年比103〜108%をキープしており、3年前と比較すると各チェーンとも2割~3割増と大変好調な売上げ推移を示している。

 ローソンでは、ペットフードを購入するお客さまの月間の来店頻度は平均の倍以上、来店時の購入金額も平均の約4割増で、ペットフードは意外な重要カテゴリーになっている。

 その中でも、コンビニの好調な売上げを牽引しているのが、「小型犬用の健康フード」なのだ。

 コンビニのペットフードの主要顧客は単身世帯や二人世帯。1990年代はワンルームマンションで猫を飼う夜に飲食業などで働く女性の購入が多かったが、近頃は老夫婦などの購買も増え、猫だけではなく、自宅で飼う小型犬用にペットフードを買う層も増えてきているようだ。

犬は「番犬」から「室内犬」「愛玩犬」へ 

 1967年、今から約50年前には、"マルチーズ、ヨークシャテリア、ポメラニアン"が小型犬御三家と呼ばれ、犬が番犬として庭先に飼われる流れが徐々に変化し、「室内犬文化」が始まった。

 2000年以降の"チワワ、トイ・プードル、ダックスフンド"の新小型犬御三家と呼ばれるころには番犬という文化はほぼなくなり、愛玩犬として飼われることが一般化した。

 ペットフード市場は「犬が約6割・猫が約4割」で形成されているが、2000年前後には、コンビニでは室内でネコを飼う顧客がメインだったため、真逆の「犬が約4割・猫が約6割」だった。

 それが、現状では犬と猫の売上げがイーブンに。室内飼いのフードニーズをコンビニが獲得したことに加え、小型犬フードが好調なのが、その要因といえるだろう。

平均寿命は犬が14.4歳、猫が15.0歳

 一般社団法人ペットフード協会の「2016年 全国犬猫飼育実態調査結果」によると、平均寿命は犬が14.4歳、猫が15.0歳。特に犬の寿命は25年で1.5倍になっているようで、高齢犬といわれる7歳以上の犬の頭数が6割以上になっている。人間同様、高齢化が進行している(皆さんも、街中で「高齢者が高齢犬を飼う光景」を多く見掛けるのではないでしょうか)。

 大手ペットフードメーカー各社では数年前から、高齢ペットを意識した「7歳〜」「11歳〜」「 14歳〜」など年齢に意識した商品設計とパッケージ表記がされた商品が主流になり、特に「14歳〜」以上用のペットフードの売上げの伸びが大きいようだ。

 ワクチンの進化や犬でいえば室内で飼われることが増えたことも、ペットが長生きする要因となってはいるが、「餌」が「食事」になり、「健康食」にまで進化していることもペットが長生きする上での大きなポイントとなっている。