図表2は上位50社の営業総収入、営業利益、経常利益、純利益とその前年比の一覧。

 前ページのグラフは営業総収入の値から作っており、この表もその順に並んでいるが、営業利益、経常利益、純利益は必ずしも同じ順にはなっていない。つまり、それだけ企業によって儲ける力に差があるということだ。

 業態別に見ていくと、総合スーパー(GMS)を中心とする企業は順位が下がっていくと苦戦の状況。上位企業もGMSが好調に転じたとは言い切れない。

 衣料品チェーン(AP)はアパレル全体の市場が縮小している中、ファーストリテイリングが2015年度の4位から3位に上昇。あとを追うしまむらも増収増益である。

 家電量販店(HA)、百貨店(DP)はどちらも6社ランクインしたが、いずれも減収。16年度は「爆買い」が減った影響で停滞状況が見てとれるが、17年度は回復している。

 スーパーマーケット(SM)はランクインした企業は多くが増収となっているが、ランク外では減収減益の企業が増えており、厳しい状況にある。

 ホームセンター(HC)は競争が激化しており、増収企業と微増企業とで明暗が分かれた。今後はさらに淘汰が進むことが予想されている。

 ドラッグストア(Dg.S)は9社がランクインし、うち5社が増収増益。今後も前ページで述べたように、順位の変動、M&A加速と今後も様々な動きがありそうだ。

 コンビニ(CVS)は最大手のセブン-イレブンがセブン&アイ・HDに、ファミリーマートがユニー・ファミリーマートHDに含まれているため、ローソンのみがランクイン。「お客に最も近い場所にある業態」として、今後の動きを注視したい。

 専門店(SS)はニトリHDや良品計画といったSPA企業が好調。

 ネット通販(NET)の市場は伸びているが、ヤフー、楽天のコンシューマー事業は前年比で大きく減益となった。
 

図表2 日本の小売企業営業総収入ランキング(上位50社のデータ) GMS=総合スーパー、AP=衣料品チェーン、HA=家電量販店、DP=百貨店、DS=ディスカウントストア、SM=スーパーマーケット、CVS=コンビニエンスストア、Dg.S=ドラッグストア、SS=専門店、NET=ネット通販、HC=ホームセンター(単位は百万円)

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[おわびと訂正]1ページ目のグラフの単位が誤っていましたため、億円から百万円の表記に修正いたしました。また、2ページ目の表の最後に「単位は百万円」との追記をいたしました。謹んでお詫びし、ここに訂正いたします。(2017年10月17日)