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 特別対談「コンビニ・オーナーとスーパーバイザー(SV)は敵か味方か?」の3回目。現役オーナーさんと現役SVのZさん。今回は現実のシビアな話を深くあれこれ語ってもらいました。

この先どうなっちゃうのかと思っている人、多いです

――シビアな現実についても話しましょうか。実際に今は客数が減っても客単価が上がっていると言われていますが、実はSMも値上げで上がっただけなんです。実際に日販はどうなっているのでしょう?

オーナー「実際は下がっていますよね。POSAカードの分を入れると、上がったように見えますが」

SV「日販ですか? 4万ぐらい下がっているんじゃないですかね」

――下がっているのは確かですか?

SV「いわゆる日常的に買うものだけ見ると下がっていますね。細かい話でいうと、くじ。あれは客数を上げるんです。1回引いて、レジでスキャンします。もう1回引いてまた、レジでスキャンします。だから、実際は昔よりも客数は下がっているんですよね」

――既存店の客数が割り続けても、業界全体で売上げが上がればいいじゃないかという考えと、個店のこと考えると客数が割り続けているのはまずいんじゃないかという考え方がありますよね。今、そうした中で加盟店オーナーは現状を厳しいと感じているんでしょうか。

SV「この先どうなっちゃうかという思いを抱いている人が多いですよね。ネガティブになる人が多い」

オーナー「うちは本当に響いています。去年に比べるとかなり厳しいですね」

――新聞記事だと、チェーン平均では売上げと利益が上がったと出ていましたが……。

オーナー「確かに決算では去年よりも売上げが高いんですけど、利益はマイナスになるんです。みんな踏ん張ってくれたんだけど」

――利益率が高い業種ならまだ我慢できるけど、生活必需品中心の業態で、そんなに下がるなんて、フランチャイズってなんだか酷いなぁというのがあります。

オーナー「それも契約を強引に変えてくる場合がありますからね。まぁ、今まで助けてきてくれた本部だからと受け入れているけれど、じゃ、最初の契約なんだったのって思います」

――今年は下がるけど、将来は上がりますというメッセージをしてもらいたいですよね。

SV「すみません、コメントしづらいです」

――本部社員として困りますよね。

オーナー「そう、だから上が勝手にルールを変えると、下が困るんだよ。上から指示が下りてくる間に人が多過ぎて、どんどんあいまいになっていくというのが本当にあると思うよ。そこら辺を改善して、店側の希望をもっと吸い上げてほしい」

――変えるなら、ロイヤリティを下げる必要があるんじゃないかって思いませんか?

オーナー「あらゆるチェーンのロイヤリティを比べて、競争させて、どんどん低くしてくださいってお願いします」

――あと、契約期間に関してはどうでしょうか?

オーナー「思うに5年だったらやりやすい。5年で契約できるってなったら、やりやすくなると思います」

――本部投資が5年で回収できるように、うまくやってそこに持っていくとか?

オーナー「5年で回収できないような店舗開発じゃ、駄目だよ」

SV「まあ、そうですねえ」

オーナー「10年、15年は長いんですよ。例えば10年契約だとすると、アルバイトは4期に分かれるんですよ。1期は2年半ぐらい。4期生ぐらいになって、その間に4つの物語ができるんです」

――その間、オーナーはずっと土俵際で踏ん張っているイメージです。

オーナー「ほんと、そう、そうなんです。だから行き詰っているところが多いんですよ。それをレクリエーションみたいなものでごまかしているのが現状です」

――コンビニの辞め方というのはしっかり考えるべきテーマです。

オーナー「モチベーションを5年、10年持ち続けられるのか? 雇われ店長をずっと続けていられるのか? それぞれに考える方向は違えど、考えますね。例えば、法人の代表をおりるときに、店長に移すとかは?」

SV「えっ? 細切れにしてこの店はこの人、この店はこの人とかっていうのですか? それはできないですね」

オーナー「法人を変えることはできない?」

SV「あくまでその法人との契約ですから」

オーナー「でも法人の中に代表取締役がいるから」

SV「代表取締役が変わって、その法人が継続してあるならば、できるんじゃないですか」

オーナー「だよね」

SV「店舗を部分的に閉めるって話は別ですよ」

オーナー「複数店を展開しているオーナーは、そこを具体的にしてもらえないと不安ですよね」